佐賀県唐津市にある「旧唐津銀行本店」は、東京駅を設計した建築家・辰野金吾の記念館として公開されている。辰野金吾は唐津市出身。内部は無料で見学でき、豪華な内装と建築史の展示が充実している。
外観と辰野金吾・曾彌達蔵の銅像

旧唐津銀行本店の入口。赤レンガと白い石積みが特徴的な外観で、2体の銅像がベンチに座っている。辰野金吾と、共同設計者の曾彌達蔵の像だ。現在は「辰野金吾記念館」として整備されており、入館無料で公開されている。
辰野金吾の立像

辰野金吾の立像。洋装にステッキを持つ紳士的なスタイルで、唐津出身の偉人として誇りを持って飾られている。辰野金吾(1854-1919)は東京大学工学部建築学科の第1期生で、日本近代建築の父と呼ばれる人物だ。
辰野金吾記念館の説明看板

入口に立てられた説明看板。「東京駅を手がけた日本近代建築の父、辰野金吾の記念館 旧唐津銀行本店」と記されている。2024年に発行された新1万円札の図柄(東京駅)も辰野金吾の設計によるもので、この看板でも触れられている。
内部の木製カウンター(銀行の面影)

内部に残る木製の長いカウンター。唐津銀行の現役当時の銀行窓口がそのまま保存されており、コリント式の柱と木製の格子窓が当時の空気を伝えてくれる。明治時代の銀行建築の豪華さに驚かされる。
辰野金吾の胸像と説明板

内部に展示された辰野金吾の胸像。唐津焼で作られているため「胸像には触らないでください」と注意書きがある。隣には詳細な経歴説明板があり、辰野の業績と唐津との関わりを知ることができる。
豪華な応接室(天井装飾・暖炉・緑のカーテン)

建物内の豪華な応接室。天井には精緻な石膏装飾(ロゼット)が施され、暖炉と深緑色のドレープカーテンが往時の格式を物語っている。「こんなに豪華な部屋が地方銀行にあったのか」と驚く空間だ。
東京駅の模型と新1万円札の展示

「東京駅は唐津市出身 辰野金吾が設計」というパネルと東京駅の縮尺模型の展示。2024年発行の新1万円札の裏面図柄が東京駅だということで、「キャッシュレスの時代でも新1万円札 2024年発行決定!」という展示もある。まさか唐津と新紙幣がつながるとは。
大阪市中央公会堂の建築模型

辰野金吾が設計した「大阪市中央公会堂」の精密な建築模型。赤レンガと緑のドームが特徴的な大阪の名建築で、国の重要文化財にも指定されている。東京駅・旧日本銀行本店・旧唐津銀行本店・大阪市中央公会堂など、辰野金吾の作品が日本全国に残っている。
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