「職場での挨拶、どうすればいいのかな…?」
そんな時におすすめなのが、さりげないお菓子のプレゼント。新入社員、異動、退職、感謝やお詫びの気持ちなど、あらゆるシーンでお菓子は気持ちを伝える頼れる味方です。
本記事では、職場で喜ばれるお菓子の選び方から、渡し方、マナーまでを、わかりやすく解説!これを読めば、あなたもスマートで印象の良い挨拶ができるようになりますよ
新入社員・異動・退職など、場面別で選ぶおすすめお菓子
新入社員の初出勤に最適なお菓子とは?
新入社員として初めて出勤する日は、緊張と期待が入り混じる特別な日です。そんな日に、職場の人たちへのちょっとした挨拶としてお菓子を用意するのは、とても良い印象を与える方法です。とはいえ、気合いを入れすぎて高級すぎるものや個性が強すぎるお菓子を選んでしまうと、逆に気を遣わせてしまうこともあります。
おすすめは「個包装で常温保存ができる、万人受けするお菓子」です。たとえば、フィナンシェやマドレーヌ、個包装されたクッキー、**一口サイズの和菓子(ようかん・おまんじゅうなど)**が定番です。スーパーやコンビニでも買える、シャトレーゼや無印良品のお菓子もコスパが良くて人気があります。
初対面の方が多いので、アレルギーや宗教に関わるもの(ナッツ・ゼラチン・アルコールなど)を避ける気配りも大切。選ぶ際は原材料表示をしっかり確認しましょう。
また、配るときには「本日からお世話になります。よろしくお願いいたします」といった一言を添えると好印象です。名刺サイズの簡単なメッセージカードをつけても丁寧でいいですね。
異動時の印象アップに効果的なお菓子の選び方
異動は新しい環境への第一歩です。そこでの最初の印象は、今後の人間関係に大きく影響します。お菓子を使ったさりげない挨拶は、その印象アップにぴったりな方法です。
異動先で好印象を与えるためには、「その地域や地元の名物」「ちょっと話題になるお菓子」が効果的です。たとえば、「○○名物のバターサンドです」「地元で人気のラスクなんです」といった風に、少しのエピソードを添えると、自然と会話のきっかけになります。
さらに、日持ちするもの・個包装・食べやすいサイズは鉄則です。10人前後の部署なら箱入りのお菓子で対応できますが、大人数なら小分けパックで多めに入っているものを選びましょう。例として、ヨックモックのシガール、銀座ウエストのリーフパイ、神戸風月堂のゴーフルなどが挙げられます。
また、「異動してきた○○です。これからどうぞよろしくお願いします」と口頭で伝えるか、簡単なメモを添えて配ることで、誠実な印象を残すことができます。
退職時に感謝を伝えるお菓子ベスト5
退職時はこれまでお世話になった方々へ感謝を伝える絶好のタイミングです。お菓子を通じて「ありがとうございました」という気持ちを形にすることで、最後まで良い印象を残せます。
ここでは人気の高い退職時におすすめのお菓子ベスト5をご紹介します:
ランキング | お菓子名 | 特徴 |
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第1位 | ヨックモック シガール | 高級感があり、個包装で食べやすい |
第2位 | ガトーフェスタ ハラダのラスク | 誰にでも好かれる味とブランド力 |
第3位 | フェアリーケーキフェアのカップケーキ | 見た目がかわいく、特別感あり |
第4位 | 銀座たまやの「ごまたまご」 | 東京土産で人気、個包装で配りやすい |
第5位 | 中村屋の月餅セット | 和の雰囲気があり幅広い年齢層に人気 |
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これらのお菓子は見た目も美しく、味も万人受けしやすいため、安心して選べます。退職時はあまり派手にならないよう、落ち着いた包装のものを選び、「お世話になりました。ありがとうございました」と一言添えると心がこもって感じられます。
派遣社員・パートなど立場別で気をつけたいポイント
派遣社員やパートなど、正社員とは異なる立場でも、ちょっとしたお菓子の挨拶は好印象を与えられるチャンスです。ただし、立場によっては「そこまでしなくても…」と気を遣わせてしまうこともあるため、控えめなチョイスと渡し方がポイントです。
たとえば、スーパーで手に入るリーズナブルでおしゃれな焼き菓子や、100円ショップのかわいいラッピング袋に入れたチョコレートなどで十分です。大切なのは価格ではなく、「ありがとう」「よろしくお願いします」という気持ちが伝わること。
また、フロアの全員に渡すのではなく、日頃関わりの多い数人に限定して渡すのも自然です。「お世話になった方だけに少しだけ…」というスタンスの方が気楽に受け取ってもらえます。
派遣先や勤務形態によっても習慣が異なるので、タイミングを見ながら、様子を見て判断するのも大切です。
小分けタイプ vs 大袋タイプ、どちらが正解?
お菓子を選ぶときによく迷うのが、「小分けされたタイプ」か「大袋でまとめて入ったタイプ」か、という点です。それぞれにメリットがありますが、職場で配るなら基本は小分けタイプがベストです。
小分けされたお菓子は、衛生面でも安心ですし、各自が好きなタイミングで食べられるため、相手にも気を遣わせません。また、個包装だと残った場合にも保存しやすく、共有スペースに置いておいても気軽に取ってもらえます。
一方、大袋タイプのお菓子(ポテトチップス、チョコレートの大袋など)は、配りやすさには欠けるものの、コスパの良さやシェア感が魅力です。もし大袋を選ぶなら、清潔なトングやスプーンを添えたり、小分け用のカップや袋を一緒に用意したりと、工夫が必要です。
オフィスの人数や文化によって選び方も変わるので、柔軟に考えるとよいでしょう。
渡し方やタイミングで印象が変わる!スマートな挨拶方法
朝イチと帰り際、渡すベストなタイミングは?
お菓子を渡すタイミングはとても大事です。ちょっとした気遣いひとつで、相手の印象に大きく残るからです。特に職場の場合、「忙しい時間を避ける」「人が集まりやすい時間を狙う」といったポイントを押さえることが、スマートな渡し方のコツになります。
おすすめのタイミングは出勤直後の朝イチか、その日の業務がひと段落した帰り際です。朝イチはまだバタバタしていないので、短いあいさつを交えてお菓子を渡すのに向いています。逆に、帰り際は気持ちがゆるんでいるため、ちょっとした気遣いがより印象に残りやすくなります。
ただし、朝礼や会議前後など、あまりにも慌ただしいタイミングは避けた方がいいでしょう。部署によっては「朝は静かにしておきたい」という雰囲気のところもあるので、雰囲気を見ながら臨機応変に対応すると◎。
お昼休みにみんながデスクに戻っている時間帯も、案外渡しやすいです。「お昼の後に甘いものどうぞ」といった一言を添えると、さりげなく気配りをアピールできますよ。
ひと言添えるだけで差がつく!おすすめの言葉例
お菓子を渡す時に、ただ無言で渡すだけではせっかくの気持ちが伝わりません。短くてもいいので、一言を添えるだけでぐっと印象が良くなります。
以下はシーン別に使える一言の例です:
シーン | 使えるひと言 |
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初出勤 | 「本日からお世話になります。よろしくお願いします」 |
異動 | 「○○から異動してきました○○です。これからどうぞよろしくお願いします」 |
退職 | 「これまで大変お世話になりました。ありがとうございました」 |
感謝を伝える時 | 「いつもありがとうございます。ほんの気持ちです」 |
謝罪やフォロー時 | 「先日はご迷惑をおかけしました。お気持ちばかりですが…」 |
これらの言葉は、直接話すだけでなく小さなメッセージカードに書いて添えるのもおすすめです。手書きならなおさら気持ちが伝わりますし、声をかけづらい場合にも有効です。
気をつけたいのは、謙虚さとさりげなさ。過剰なへりくだりや、逆に押し付けがましい言い方は避け、自然なトーンを心がけましょう。
手渡し or デスク配布、シチュエーション別使い分け
お菓子の配り方には大きく分けて「手渡し」と「デスクへの置き配」があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、シチュエーションに応じて使い分けるのがスマートです。
手渡しは、顔を合わせて直接あいさつができるので、一番気持ちが伝わります。時間に余裕があるなら、短い会話もできて印象アップに効果的です。特に、新入社員や異動時など、自己紹介を兼ねたタイミングには最適です。
一方、デスクに置くスタイルは、相手の業務を邪魔せず、静かに気持ちを伝えられるのが魅力です。ただし、無言で置くと「誰から?何のために?」と戸惑われることも。必ず「○○より」や「お世話になっております」の一言メモを添えましょう。
また、全体への配布や忙しい職場では、休憩スペースや共有スペースにまとめて置く方法もあります。その場合も、付せんやメモでメッセージを添えるのがマナーです。
書き置きメモの活用術と文例紹介
静かな職場や在席率が低い場合は、直接手渡すよりも書き置きメモを添える配り方が便利です。このメモはシンプルながら、受け取る側に温かさを伝えられる重要なツールです。
メモの内容は、「誰が、なぜ、どんな気持ちでお菓子を置いたのか」が伝わればOK。以下に文例を紹介します:
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初出勤:「本日よりこちらでお世話になります、○○です。どうぞよろしくお願いいたします。お口に合えばうれしいです。」
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退職:「これまでお世話になりました。感謝の気持ちを込めて、お菓子を置かせていただきました。」
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感謝:「日頃の感謝を込めて、ささやかですがお菓子をどうぞ!」
文具店や100均などで買えるかわいいメモ帳を使うと、より気持ちが伝わりやすくなります。PCプリントよりも手書きの方が温もりが感じられるので、可能なら手書きがおすすめです。
お菓子の包装・見た目にも気を配ろう!
見た目の第一印象は、想像以上に大切です。特にお菓子は「美味しそう」に見えることが、受け取る側の期待値や嬉しさを大きく左右します。
職場で配るなら、「清潔感」「さりげない華やかさ」「シンプルな上品さ」が理想的です。具体的には、透明の袋にリボンを軽く巻いたラッピングや、ナチュラルカラーの紙袋にシールを添えるなどが人気です。
市販のものでも、パッケージがかわいいブランドを選ぶとそのまま渡しても喜ばれます。たとえば、クラブハリエ、アンリ・シャルパンティエ、無印良品、カルディなどは、見た目と味のバランスも良く、男女問わず好まれます。
注意したいのは、派手すぎる包装や高級感が強すぎる見た目。逆に「気を遣わせてしまう…」という空気になることもあるので、あくまで控えめでナチュラルな雰囲気を心がけましょう。
迷ったらこれ!万人受けする人気お菓子ランキング
みんなが知ってる安心の定番お菓子
職場で配るお菓子は、「知名度のある安心感」が大切なポイントです。初めて渡す相手に対して、見慣れたパッケージやブランドのお菓子は、受け取りやすく、安心して食べてもらえます。
たとえば、以下のような定番お菓子はどの年代にもウケが良く、失敗が少ないです:
お菓子名 | 理由 |
---|---|
ヨックモック「シガール」 | 高級感もあり、誰もが知っている有名なお菓子 |
亀田製菓「ハッピーターン」 | 甘い系が苦手な人にも対応、塩系おやつ |
森永「ムーンライトクッキー」 | スーパーで買える定番、優しい味わい |
シャトレーゼ「バウムクーヘン」 | コスパがよく、ふんわりした味が好印象 |
グリコ「ビスコ」 | 子どもっぽいと思われがちだが、懐かしさで喜ばれる |
これらのお菓子は「安心」「なじみ」「親しみ」が揃っていて、職場での配布にぴったりです。特に初めての挨拶や、相手の好みがわからないときに活躍します。
ブランド物ばかりに頼らずとも、スーパーやコンビニで手に入るお菓子でも、清潔な袋に包むだけでグッと好印象になりますよ。
老若男女問わずウケがいいおしゃれ系スイーツ
ちょっと気の利いたおしゃれ系スイーツは、センスの良さをさりげなくアピールできるアイテムです。特に、女性の多い職場や若い世代が多い部署では、「映える」「かわいい」「センスがいい」などのポイントで注目を集めやすくなります。
おすすめのおしゃれ系スイーツはこちら:
ブランド | 特徴 |
---|---|
フェアリーケーキフェア | カラフルで個性豊かなカップケーキ |
クルミッ子(鎌倉紅谷) | パッケージもかわいく、味も濃厚で人気 |
焼き菓子専門店「ア・ラ・カンパーニュ」 | 見た目も華やかで上品な甘さ |
モロゾフ | ガラス瓶入りプリンやチーズケーキで人気 |
ココフランのタルト | フルーツやナッツがトッピングされて見た目◎ |
ただし、見た目重視になりすぎると「味はイマイチだった」ということも。実際に自分で一度試食してから選ぶと安心です。
また、冷蔵保存が必要なものはタイミングや保存場所に注意しましょう。常温保存できる焼き菓子タイプが扱いやすくおすすめです。
アレルギー・宗教対応が必要な場合の注意点
職場にはさまざまな人がいます。お菓子を配る際には、アレルギーや宗教的な制限に配慮することも大切なマナーのひとつです。知らずに「ナッツ入り」や「ゼラチン使用」などを渡してしまうと、かえって迷惑になってしまうこともあります。
以下のような点に注意して選びましょう:
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ナッツ、乳製品、小麦、卵の4大アレルゲンには特に注意
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ゼラチン(豚由来)やアルコール入りスイーツは宗教上避ける人もいる
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成分表示をしっかり確認してから購入
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パッケージやメモに「原材料表示は裏面にあります」など一言添えると親切
また、不安な場合は**「原材料がシンプルな和菓子」や、「アレルゲンフリー」と書かれたお菓子**を選ぶと安全です。最近では無印良品やナチュラルローソンなどでも、アレルギー対応の焼き菓子やおやつが増えてきています。
誰にでも安心して食べてもらうために、ちょっとした配慮ができると、相手からの信頼度も上がります。
ドラッグストアでも買えるコスパ最強お菓子
「予算が限られている」「人数が多いけど一人分は少しでいい」という場合には、ドラッグストアや業務スーパーで買えるコスパ最強お菓子が大活躍します。
特におすすめなのが、以下のようなお菓子です:
お菓子名 | 店舗 | ポイント |
---|---|---|
しっとりチョコケーキ | ウエルシア | 個包装でしっかり甘く満足感◎ |
プチシリーズ(ブルボン) | マツモトキヨシ・ツルハなど | 種類が多くてバリエーションに富む |
ビスケット・クッキーの大袋 | ダイソー・キャンドゥ | コスパ抜群&かわいくラッピング可 |
ひとくち羊羹(井村屋) | 業務スーパー・ドラッグストア | 和菓子系で大人にも好評 |
黒糖かりんとう | セイムスなど | 素朴で懐かしく年配の方にも喜ばれる |
コスパを重視する場合でも、「ラッピング」「手書きメッセージ」など、ひと手間加えるだけで印象はまったく違います。安い=手抜き、にはなりません。
必要以上に高級なものを選ばずとも、気持ちを込めた準備で十分に喜ばれますよ。
季節感を取り入れて話題にしよう!
お菓子選びに「季節感」をプラスすると、ちょっとした話題にもなり、職場の雰囲気が和みやすくなります。たとえば、春には桜味やいちご味、夏にはレモン系や涼しげなゼリーなどが定番です。
以下は季節ごとのおすすめテーマとお菓子例です:
季節 | テーマ | おすすめお菓子 |
---|---|---|
春 | 桜・いちご | 桜まんじゅう、いちごクッキー |
夏 | 爽やか・冷んやり | レモンケーキ、水ようかん |
秋 | 栗・芋・かぼちゃ | スイートポテト、栗まんじゅう |
冬 | チョコレート・温かみ | 生チョコ、スノーボールクッキー |
こうしたお菓子を「季節なので…」と一言添えて配れば、自然に会話が生まれます。食べ物から季節を感じられるって、なんだかほっこりしますよね。
やってはいけない!職場でNGなお菓子とマナー
強い香りやポロポロこぼれるお菓子はNG!
お菓子自体はうれしいものですが、種類によっては「これはちょっと…」と思われてしまうものもあります。特に注意したいのが、香りが強いものや食べる時にポロポロこぼれやすいものです。
たとえば、においがきついチーズスナックやガーリック系の味付きお菓子は、デスクで食べるには不向きです。周囲へのにおいの広がりが気になるうえ、会議室や共有スペースなどでは敬遠されがち。清潔感が求められるオフィスでは特に気をつけたいところです。
また、ミルフィーユのように食べると崩れてしまうお菓子、きな粉がまぶされた和菓子、細かいクッキー生地がボロボロ落ちるタイプのお菓子もNGです。デスクの上や書類の近くで食べることを考えると、手が汚れにくく、落ちにくいものがベストです。
選ぶときには、実際に自分でも一度食べてみて、「職場でこれを食べても大丈夫かな?」と想像するクセをつけると失敗が減ります。
高すぎる・ブランド志向すぎると逆効果?
「せっかくだから、いいものを渡したい」と思う気持ちはとても素晴らしいですが、高すぎるお菓子やハイブランドすぎるスイーツは、かえって気を遣わせてしまうことがあります。
たとえば、1つ数百円もするようなマカロンや、名前を見ただけで高級と分かる海外ブランドのチョコなどは、確かに魅力的ですが、「こんなに高いものもらっていいの?」と相手を戸惑わせてしまうことも。
また、「見栄を張ってる」「アピールしすぎ」と思われてしまうと、本来の目的である「気持ちを伝える」という効果が薄れてしまいます。特に、職場という日常的な空間では、自然でさりげないチョイスが一番印象に残ります。
おすすめは、1人あたり100円前後を目安にするとちょうどよいバランスになります。高価さではなく、気遣いやセンスの良さで勝負しましょう。
衛生面で気をつけたいポイント
お菓子は口に入れるものですから、衛生面には細心の注意を払う必要があります。どんなに美味しそうでも、包装が雑だったり、不潔に見えると受け取る側の印象は悪くなってしまいます。
まず大前提として、個包装のお菓子を選ぶこと。職場での共有物は、手が触れないようにすることが重要です。開封されていないパッケージ、または市販品で未開封の状態を保てるものが好まれます。
自作のお菓子(手作りクッキーなど)を配る際には、衛生的に作られていることをアピールすることが必要ですが、最近では「手作り=ちょっと怖い」と感じる人も増えています。特にアレルギーや体調管理に敏感な人が多い職場では、市販品の方が無難です。
また、配る前に手をしっかり洗ったり、アルコール消毒をしてから袋詰めするなど、目に見えない部分での心遣いも大切です。
配る人数が足りない…そんな時どうする?
お菓子を持ってきたものの、「あっ、人数分足りなかった!」というケースは意外とよくあります。こうしたときにどう対応するかで、その人の対応力や気遣いが見られる場面でもあります。
まず、人数が足りない可能性があるなら、多めに準備しておくのが基本。ただし、予算や荷物の都合でそうもいかない場合は、「全員に配る」ではなく、「お世話になった人にだけ」など対象を絞るのが自然です。
どうしても少ない数しかない場合は、「全員にお渡しできず申し訳ありませんが…」とひと言添えたうえで、共有スペースに置いて自由に取ってもらうスタイルがおすすめです。
また、「今日の分は限られているので、明日もう一度持ってきます」と伝えて分けて渡すのもひとつの手です。大切なのは「足りなかったことを申し訳なく思っている」という誠意を見せることです。
ラッピングが派手すぎると浮くかも?
職場では、あまりにも華やかすぎるラッピングやキャラクターものの包装は、かえって浮いてしまうことがあります。特に、落ち着いた雰囲気の職場や年齢層が高めのオフィスでは、「TPOに合わない」と思われてしまうことも。
おすすめは、ナチュラル・シンプル・上品なデザイン。無地のクラフト袋にちょっとしたリボンを添えたり、透明袋にシールでとめる程度で十分です。無印良品や100均でも、おしゃれでシンプルなラッピングアイテムが手に入ります。
また、あまりにも「かわいさ全開」のデザインや、大きく「ありがとう!」など文字が入っているものは、受け取りにくさを感じさせることもあるので、主張しすぎないデザインが無難です。
ラッピングは、「中身を引き立てる程度」の感覚で用意すると、職場でのバランスが取れた印象になります。
挨拶+お菓子で職場の人間関係がうまくいくコツ
お菓子がきっかけで話が弾む場面とは?
お菓子をきっかけに会話が生まれるシーンは、実は職場でよくあります。たとえば、デスクに置いておいたお菓子を見て「これ、どこのお菓子ですか?」と聞かれることや、「この味、懐かしいですね」と話しかけられることも。
こうしたちょっとしたやり取りが、人間関係を円滑にしてくれるのです。特に初対面の人と打ち解けたいときや、あまり話したことがない部署の人との距離を縮めたいときには、お菓子が自然な「橋渡し」になります。
「地元の銘菓なんです」とか「このお菓子、すごく人気らしいですよ」といった軽い話題は、場を和ませる効果も抜群です。話の流れで趣味の共通点が見つかったり、「今度は私も持ってきますね」と好循環が生まれることも。
無理に会話を広げる必要はありませんが、お菓子がきっかけで自然に話せる関係性をつくれるのは、大きなメリットです。
感謝・自己紹介・お詫び…目的別の活用法
お菓子は、ただ「おいしいから」ではなく、目的に応じた気持ちを込めることでより効果的に使えます。挨拶・感謝・お詫びなど、それぞれのシーンで伝えたいことを明確にして渡すと、相手の心に届きやすくなります。
以下は目的別に活用する例です:
目的 | 活用方法 |
---|---|
自己紹介 | 初対面で印象を残すためにシンプルなお菓子+短いメッセージ |
感謝 | プロジェクトが終わった時、助けてもらった時にちょっとしたお礼として |
お詫び | ミスや迷惑をかけた際に、誠意を示すために添える(言葉が主、菓子は補助) |
卒業・退職 | 「ありがとうございました」と心を込めた最後のご挨拶に |
仲良くなるきっかけ | 共通の話題が少ない相手への「場づくり」として |
ポイントは、お菓子だけに頼らず、言葉とセットで気持ちを伝えることです。逆に言えば、お菓子を渡しても何も言わなければ、気持ちは伝わりません。
もらった人のリアクションを観察しよう
お菓子を渡したら、それで終わりではありません。相手がどんなリアクションをするのかを観察することも、今後の関係づくりに役立ちます。
たとえば、「ありがとうございます!」と笑顔で受け取ってくれた人には、「また何かの機会にちょっとしたお菓子を持って行こう」と感じられますし、逆に無反応だったり困ったような表情だった場合は、「次回は控えめにしよう」といった判断材料にもなります。
また、気に入ってくれたお菓子を聞いておけば、次回のお礼や差し入れのときにも応用できます。さりげない会話の中で、「あのお菓子おいしかったですね」なんて返ってきたら、それだけで距離が縮まった証拠です。
大事なのは、相手がどう感じたかを大切にする気持ち。それが「配慮」や「信頼感」につながっていきます。
次につなげる!ちょっとした心遣い
お菓子を渡すのは一度きりの行為かもしれませんが、それが今後の関係に影響する「種まき」になることもあります。だからこそ、小さな心遣いが「次」につながるカギになるのです。
たとえば、休憩時間に「この前のお菓子、美味しかったって言ってましたね」とさりげなく話題に出すと、記憶に残る存在になります。また、受け取ってくれた相手が疲れている様子だったら「今日もお疲れさまです、これ甘いので元気出ますよ」と一言添えるだけでも心に響きます。
大切なのは、「あの人、いつも感じがいいな」と思ってもらえるような継続的なコミュニケーション。お菓子はきっかけでしかありませんが、その後の対応次第で、人間関係は大きく変わっていきます。
長く好印象を保つために心がけたいこと
職場での人間関係は、長期戦。最初の印象だけでなく、日々のちょっとした行動が積み重なって信頼や好感を築いていくものです。お菓子をきっかけにした良い印象を長く保つためには、以下のような心がけが大切です。
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ありがとうの一言を忘れない
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相手の立場に配慮する
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ちょっとした変化に気づけるようになる
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無理に距離を縮めようとしない
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自分らしい自然体のふるまいを続ける
お菓子で始まったコミュニケーションも、時間がたてばその効果は薄れていきます。だからこそ、次に会ったときの笑顔や、何気ないあいさつが、本当の意味での「印象アップ」につながっていくのです。
「お菓子はあくまできっかけ」「その後は自分のふるまいで信頼を深めていく」――これを意識するだけで、職場の人間関係はぐっと良くなります。
まとめ
職場でのあいさつにお菓子を添えるのは、ただの習慣ではなく、人間関係を築く上でとても有効な方法です。新入社員の初日、異動や退職のタイミング、ちょっとした感謝の気持ちなど、さまざまな場面でお菓子は心を伝える手段になります。
選び方・渡し方・言葉の添え方・タイミングなど、どれも少し意識するだけで、印象が大きく変わります。そして、ほんのひと手間をかけることで、相手との距離が縮まり、職場の雰囲気も明るくなります。
お菓子の力をうまく活用して、「話しかけやすい人」「気配りができる人」という印象を自然と残していきましょう。
気持ちを伝えるために必要なのは、高価なものではなく、ちょっとした気づかいと行動です。