「家族で1泊2日旅行したいけど、予算が心配…」そんなふうに思っていませんか？実は、3万円〜7万円の範囲でも、家族全員が楽しめる旅行プランはたくさんあります。本記事では、予算別におすすめの家族旅行プランを詳しく紹介。移動手段や宿泊施設の選び方、節約のコツまで、初めての家族旅行でも安心の情報を詰め込みました。短い時間でも思い出たっぷりの旅にするために、ぜひ参考にしてみてください！
家族旅行を計画するときのポイント5つ
家族全員の希望をリストアップしよう
家族旅行を計画する際に最も大切なのは、「みんなが楽しめる旅行にすること」です。せっかくの旅行でも、誰か一人がつまらないと感じてしまえば、全体の満足度が下がってしまいます。まずは、家族それぞれがどんなことをしたいか、どこに行きたいか、何を食べたいかなどを紙に書き出してみましょう。子どもには「動物が見たい」「プールに入りたい」、大人は「温泉で癒されたい」「地元グルメを食べたい」など、それぞれの希望が出てくるはずです。
このリストをもとに共通点を探したり、優先順位をつけたりすれば、誰かの希望を完全に諦めることなく、バランスの取れたプランが立てられます。さらに、計画段階から家族全員で話し合うことで、旅行へのワクワク感も高まります。旅行当日だけでなく、準備期間から楽しむのが家族旅行の醍醐味です。
移動手段の選び方で予算が変わる
交通費は旅行予算の中でも大きな割合を占めます。車で移動するのか、電車やバスを利用するのかによって、かかる費用が大きく変わるので注意が必要です。例えば家族4人で電車移動すると、大人2人＋子ども2人分の往復料金が必要になりますが、自家用車であればガソリン代と高速代だけで済みます。特に子どもが小さい場合は、車移動のほうが荷物も多く運べて楽です。
一方で、長時間の運転は大人の疲労につながるため、目的地までの距離や運転の負担も考慮しましょう。新幹線や特急電車を使う場合は、早割や家族向けプランなどを活用するのがコツです。LCC（格安航空会社）も選択肢に入れると、遠方でも安く行けることがあります。事前にしっかりと比較検討して、コスパの良い移動手段を選びましょう。
宿泊施設のタイプ別メリットと注意点
宿泊先によって、旅行の快適さや楽しさが大きく左右されます。ホテル、旅館、民宿、貸別荘など、さまざまなタイプがありますが、家族旅行の場合は「子どもへの配慮があるかどうか」が大切なポイントです。旅館では畳の部屋でのんびり過ごせたり、食事付きで準備の手間がないのが魅力。一方、貸別荘やコテージなら、周囲を気にせず自由に過ごせます。
子どもが騒いでも気を遣わなくて済む宿泊施設を選ぶことで、親もリラックスできます。また、ベビーベッドやベビー用アメニティの有無、食事内容の柔軟さなどもチェックしておくと安心です。口コミやレビューで「子連れ歓迎」と書かれている宿を優先的に選ぶのも良い方法です。宿泊費用とサービス内容のバランスを見極めて、家族全員が快適に過ごせる宿を選びましょう。
食事付きプランと外食の比較
旅行の楽しみのひとつが「食事」です。宿泊先の食事付きプランを選ぶか、あえて外食にするかは、家族のスタイルによって変わります。食事付きプランの良い点は、夕食や朝食の準備が不要で、地元の料理を一度に楽しめるところ。特に旅館などでは、季節の食材を使った会席料理などが提供され、特別感があります。
一方で、食事の時間が決められている場合も多く、自由度は下がります。また、外食にすれば、観光先で気になるお店に立ち寄ることができたり、子どもの好みに合わせて選びやすいというメリットもあります。予算的には、食事付きのほうがまとめて割安になることもあるので、事前に料金と内容をよく確認しましょう。口コミや写真を参考にしながら、家族の好みに合った食事スタイルを選んでください。
季節ごとのおすすめスポットの違い
旅行の時期によって、おすすめの行き先や楽しみ方は大きく変わります。春は桜やいちご狩り、夏は海水浴や川遊び、秋は紅葉狩りや果物狩り、冬は雪遊びや温泉など、四季折々の楽しみがあります。季節に合ったプランを立てることで、その時期にしか味わえない体験ができ、より思い出深い旅行になります。
たとえば夏の海やプールは子どもに大人気ですが、混雑や日焼け対策も忘れずに。一方、冬の温泉旅行は寒さを楽しむ絶好のチャンスです。オフシーズンを狙えば、観光地の混雑も避けられて、宿泊費も安くなることがあります。季節に合わせたスポット選びと服装・持ち物の準備をして、快適で楽しい家族旅行にしましょう。
【予算3万円以下】日帰り感覚でも楽しめる近場旅行
電車や車で1〜2時間圏内を狙おう
1泊2日の家族旅行で予算を抑えたいなら、「近場の魅力」を活用するのがコツです。特に交通費は大きな負担になるため、移動距離を短くすれば大きく節約できます。目安としては、車や電車で片道1〜2時間ほどのエリアがおすすめです。このくらいの距離なら、子どもも疲れにくく、体力的にも無理のない行程になります。
都心から出発するなら、神奈川や千葉、山梨あたりであれば豊かな自然や温泉、観光地もあり、十分に旅行気分を味わえます。関西なら滋賀や和歌山、奈良なども候補になります。あえて観光地として有名すぎない地域を選ぶことで、人混みを避けてゆったりと過ごせるのもポイントです。
また、ETCの休日割引や地域振興のキャンペーンを活用すれば、高速代を安く抑えられることもあります。鉄道を使う場合は「子ども料金が半額」などの制度を利用しましょう。家族4人でも、うまく計画すれば1万円以内の交通費に収めることが可能です。
無料で楽しめる観光地を活用しよう
予算3万円以下の旅行では、なるべく「入場料のかからない観光スポット」を中心に回るのがコツです。最近では、無料で楽しめる施設が各地に整備されており、意外と満足度が高いのが特徴です。たとえば、歴史的な街並みの散策や、自然公園、道の駅、水族館の無料ゾーンなど、探せばいろいろあります。
特におすすめなのが「大規模公園」や「自然体験型施設」。広場でピクニックをしたり、遊具で遊んだり、小川で水遊びをしたりと、子どもたちは大喜びです。季節の花が見られる植物園や、地元の文化に触れられる民俗資料館なども、多くが無料または格安で入場できます。
また、事前に「○○市 観光 無料」などで検索しておくと、地元の観光協会が発信している最新の情報を得られます。無料でこれだけ楽しめるなら、わざわざ高額な施設に行かなくても大満足。「お金をかけずに楽しむ」という選択肢も、家族の記憶にしっかり残る素敵な体験になります。
公共施設や公園も立派なレジャースポット
旅行というとどうしても観光地やテーマパークを思い浮かべがちですが、実は「地元の公共施設」や「市営の大型公園」も、非常に優秀なレジャースポットです。多目的広場、自然観察ゾーン、簡易キャンプ場などが整備されている場所もあり、日常ではなかなかできない体験ができるのが魅力です。
また、市民プールや児童館なども、旅行中のちょっとした空き時間に活用できます。小さな子どもがいる家庭では、施設内に授乳室やオムツ替えスペースがあることも重要なポイント。公共施設はそういった点でも安心です。
最近では「こども科学館」や「体験型ミュージアム」といった学べて遊べる場所も人気。これらの施設は入館料もリーズナブルで、雨の日でも安心して過ごせます。予算に余裕ができたら、現地の名物ソフトクリームを味わったり、地元のお土産を少し買うだけでも、旅気分がぐっと高まります。
弁当や持ち込みで食費をカット
旅行中の食費も、意外と出費がかさむポイントです。外食を続けていると、あっという間に数千円が飛んでしまいます。そこでおすすめなのが、事前に作って持参した「お弁当」や「簡単な軽食」です。特に公園や自然の多い観光地では、ピクニックスタイルで食事をとると、開放感があって子どもも大喜びです。
最近では道の駅などに休憩スペースが整っており、手作りのおにぎりやサンドイッチを広げるのにもぴったり。もちろん現地のスーパーやコンビニで簡単な惣菜や地元グルメを買うのもOKです。レストランに入るよりもかなり費用を抑えられ、時間の節約にもつながります。
水筒や紙皿、ウェットティッシュなどを持参しておけば、後片付けもスムーズです。無理に高級な食事を求めなくても、家族で一緒に楽しく食事をする時間こそが、旅行の醍醐味です。
家族写真を撮って思い出作りを
せっかくの旅行ですから、思い出に残る写真をたくさん撮りましょう。スマホ1台で十分ですが、少し工夫することでより印象に残る写真が撮れます。たとえば、公園の芝生に寝転がったり、花畑の前でジャンプしたり、全員でポーズを揃えたりと、工夫次第でフォトジェニックな思い出が作れます。
また、三脚やスマホ用の自撮り棒を持って行けば、家族全員で写れる写真も撮りやすくなります。最近では「旅の記録アプリ」などもあり、写真をその場で編集して保存するのもおすすめです。
撮影した写真は、後日フォトブックにしたり、家の壁に飾ったりすれば、いつでも楽しい記憶を振り返ることができます。予算を抑えた旅行でも、写真さえあれば心に残る素晴らしい思い出になります。
【予算5万円以内】温泉旅館でゆったり過ごす週末
コスパの良い温泉旅館の探し方
5万円以内の予算で温泉旅館に泊まりたい場合、「コスパ重視」がキーワードになります。まずチェックすべきは「宿泊料金に何が含まれているか」です。例えば、2食付きで大人1人1万円以下のプランであれば、家族4人でも4万円以内に収めることができます。楽天トラベルやじゃらん、一休.comなどの予約サイトで「家族連れに人気」や「コスパ評価が高い」といったタグがついている宿を探してみましょう。
また、地方の温泉地は意外と穴場が多く、観光地から少し離れた場所にある温泉宿ほど、同じ価格でも部屋が広く料理が豪華だったりします。土日ではなく、金・土や日・月などの少しずらした日程を選ぶだけで、料金が数千円下がることもあります。
事前に宿の公式サイトを確認して、キャンペーンや子ども料金の割引があるかも要チェック。場合によっては、予約サイトよりも公式サイトの方が安い場合もあるので、比較してから予約するのがおすすめです。
小さな子ども歓迎の宿を選ぶコツ
家族旅行で特に小さなお子さんがいる場合、宿泊先選びはとても重要です。まず注目すべきは「子ども歓迎」や「ファミリー向け」の表記があるかどうか。これがある宿は、ベビーベッドや子ども用アメニティ、絵本やおもちゃの貸し出し、キッズスペースなど、子連れに優しい設備が充実しています。
また、夕食や朝食の際に子ども用のイスや食器があるか、離乳食の対応が可能かどうかも確認しておきましょう。大浴場にベビーバスがある宿は、お風呂も安心して楽しめます。口コミや写真で実際に子連れで宿泊した家族のレビューを確認すると、リアルな使い心地がわかります。
さらに「周囲に気を遣わずに過ごせるか」も大切なポイント。部屋食プランや貸切風呂がある宿なら、他の宿泊客に迷惑をかける心配も少なく、親もリラックスできます。子どもが自由に動ける和室タイプの部屋も、家族連れには人気です。
貸切風呂で家族水入らずの時間を
温泉旅行の魅力のひとつは、やはりお風呂。中でも「貸切風呂」がある宿を選ぶと、家族みんなでゆっくり温泉を楽しめます。大浴場は素敵ですが、小さな子どもがいると周囲に気を遣ったり、時間が合わなかったりと、意外と大変な場面もあります。貸切風呂なら、自分たちだけの空間でくつろげて、のびのびと過ごせます。
料金は30分〜1時間で1,000円〜2,000円程度のことが多く、旅の思い出としては十分価値のある投資です。中には無料で利用できる宿や、宿泊プランに含まれている場合もあります。事前予約が必要な場合も多いので、予約時やチェックイン時に確認しておきましょう。
露天風呂付き貸切風呂なら、自然の風を感じながら温泉を楽しめる贅沢な体験ができます。夜空を眺めたり、紅葉や雪景色を楽しんだりと、四季を感じるひとときは、家族の大切な思い出になるでしょう。
夕食・朝食付きプランの選び方
温泉旅館の魅力のひとつが「食事」です。特に地元食材をふんだんに使った料理を、家族でゆっくり味わえるのはとても贅沢。夕食・朝食付きのプランを選べば、外に食べに行く手間がなく、小さな子どもがいても安心です。
選ぶ際のポイントは、「部屋食」や「個室食」かどうかです。落ち着いた環境で食事ができれば、周囲に気を遣わずに済みます。また、子ども向けの料理メニューがあるか、食物アレルギーへの対応ができるかも確認しましょう。
朝食はバイキング形式の宿もありますが、和食膳や地元の名産が並ぶ朝ごはんも人気。写真付きのプランページを見れば、どんな料理が出るのかイメージしやすいです。宿によっては「子ども無料」や「大人と同内容で半額」などの割引があるので、総合的に見てコスパの良いプランを選びましょう。
雨でも楽しめる館内施設をチェック
旅行当日があいにくの雨…そんなときも館内に楽しめる施設があると助かります。例えば、キッズスペースや卓球、カラオケルーム、読書スペースなどがあれば、天候に左右されずに家族で楽しめます。最近では、館内に小さなゲームコーナーやマンガコーナーを備えている旅館も増えており、子どもだけでなく大人もリフレッシュできます。
また、館内で体験イベント（陶芸、紙すき、浴衣レンタルなど）を開催している宿もあり、旅行の思い出づくりにもぴったりです。公式サイトで「館内施設」のページをチェックすれば、どんな設備があるか一目瞭然です。
雨の日でも「つまらない」ではなく、「おこもり旅」として楽しめるのが、館内施設が充実した旅館の強みです。天候に左右されない安心感も、家族旅行では大きな魅力のひとつです。
【予算7万円前後】テーマパークを楽しむ王道プラン
チケット代込みで組む予算配分
テーマパーク旅行の予算で最も大きな割合を占めるのが「入園チケット代」です。たとえばディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、大人1人で8,000円〜10,000円程度。家族4人（大人2人＋子ども2人）で行くと、チケット代だけで3万円以上が必要です。まずはここを基準にして、残りの予算を「宿泊費」「交通費」「食費」にどう配分するかを考えましょう。
テーマパークには、事前予約で安くなる「前売りチケット」や、JTBなど旅行会社の「チケット付き宿泊プラン」などもあります。これらを利用すれば、個別に手配するよりお得になる場合も多いです。また、コンビニ購入や公式アプリを使えば、入園当日の手間も減らせます。
さらに、季節によってはチケットの値段が変動する「変動料金制」を採用しているテーマパークもあります。混雑しやすい週末や祝日を避けて平日を選ぶと、安く済むうえに、アトラクションの待ち時間も短く済んで一石二鳥です。
パーク近隣ホテルで移動ストレスを減らす
テーマパーク旅行のもう一つのポイントは「ホテルの場所」です。子ども連れで朝早くから夜までパークで遊ぶ場合、アクセスの良いホテルに泊まると体力的にも気持ち的にもずっと楽になります。可能なら、パーク直結または徒歩圏内のホテルを予約するのが理想です。
ディズニーなら「東京ディズニーリゾート・オフィシャルホテル」や「パートナーホテル」、USJなら「オフィシャルホテル」が安心。これらのホテルはパークからの無料送迎や、入場チケット購入、手荷物預かりサービスなど、便利なサービスが充実しています。
少し離れたホテルでも、シャトルバスが出ていたり、電車で数駅でアクセスできるなら問題ありません。その分宿泊費が抑えられることもあるため、「移動の快適さ」と「費用」のバランスを見て選ぶのが賢い方法です。子どもが疲れてしまったときのために、すぐに戻れる宿があると安心です。
食事やお土産の出費をどう抑える？
テーマパーク内の飲食やお土産代は、ついつい出費がかさみがちです。ポップコーンやキャラクターグッズ、レストランでの食事など、どれも魅力的に見えてしまいますよね。でも、計画的に過ごすことで、無駄な出費を抑えることができます。
まずは「食事は1日1回だけパーク内でとる」と決めて、それ以外は持ち込みのおにぎりや軽食、飲み物で済ませるのがおすすめです。特に飲み物はパーク内で買うと1本200円〜300円と高めなので、事前にコンビニやスーパーで買って持ち込むとかなり節約になります。
お土産も「予算は○○円まで」とあらかじめ家族で決めておきましょう。最近では事前にオンラインでグッズを確認できるパークも多く、買い物リストを事前に作っておくと、衝動買いを防げます。節約しつつも、楽しむべきところにはしっかりお金を使う、というメリハリが大切です。
子どもが疲れにくいスケジューリング術
テーマパークでは、アトラクションを楽しむことに夢中になりすぎて、子どもが疲れて機嫌を損ねてしまう…というのはよくある話です。そうならないためには、無理のないスケジュールがとても大切です。
まず、朝イチで開園と同時に入園するのではなく、あえて少し遅めに行くという選択肢もあり。開園直後は混雑していて、思ったよりアトラクションに乗れないこともあるからです。また、昼食後に1〜2時間ホテルに戻って休憩を挟む「中抜けスタイル」もおすすめ。特に小さなお子さんには、お昼寝の時間があると一気に機嫌が良くなります。
アトラクションの待ち時間が長いときは、交代で並んだり、並ばずに楽しめるショーやグリーティングを先に回るのも効果的。親の体力も考えて、夕方にはホテルに戻れるようにスケジューリングしておくと、帰宅後の疲れも大きく変わります。
入園前に準備しておくと便利な持ち物
テーマパークに行く際は、入園前の準備が旅の快適さを左右します。まず必須なのは「日焼け止め」「帽子」「水筒」「ハンディファン」などの暑さ対策グッズ。特に夏場は熱中症予防が重要です。逆に冬は「カイロ」「ブランケット」「手袋」など、防寒対策を忘れずに。
また、荷物をコンパクトにまとめるために「折りたたみバッグ」や「小さなリュック」も便利。子どもの着替えやおむつ、ウェットティッシュは多めに持っておくと安心です。スマホの充電対策として、モバイルバッテリーも忘れずに。
アプリを使ってアトラクションの待ち時間を確認したり、マップを見たりする場面も多いため、ネット接続が安定していることも重要です。準備をしっかり整えておけば、パーク内でのトラブルも最小限に抑えられ、思いっきり楽しめます。
家族旅行をもっと楽しむための節約テクニック
クーポンや割引サイトをフル活用
旅行費用を少しでも安く抑えたいとき、まず活用したいのが「割引クーポンサイト」や「キャンペーン情報」です。じゃらん、楽天トラベル、一休.comなどの宿泊予約サイトでは、期間限定で数千円分のクーポンが配布されていたり、特定のカード会社を使うと割引が受けられるキャンペーンもあります。これらをうまく使えば、同じ宿でも数千円安く予約できることも珍しくありません。
また、観光地や施設の割引情報が集まる「アソビュー」や「EPARKおでかけ」などのサイトでは、動物園や遊園地、美術館などの入場料が割引になる電子チケットを販売しています。紙のチケットよりも安いことが多く、スマホで簡単に購入・表示できるため非常に便利です。
地域によっては自治体が独自に配布している「観光割引券」や「子育て応援カード」もあります。特に子育て世帯に対しては優遇されていることが多いので、旅行先の市町村の公式サイトを事前にチェックしておきましょう。
平日やオフシーズンの予約が狙い目
家族旅行をお得に楽しみたいなら、日程選びも非常に重要です。多くの人が休みを取る週末や連休中は、宿泊料金や交通費が高くなる傾向があります。そこでおすすめなのが「平日」や「オフシーズン」を狙った旅行です。たとえば、同じ宿でも平日なら1泊あたり数千円安くなることがあります。
学校や仕事の都合で完全な平日は難しくても、「金曜日の夜から出発」や「日曜日の夜までの滞在」など、少しだけ混雑を避ける工夫をするだけでも料金が変わってきます。また、春休み・夏休みの終わりかけや、年末年始明けなどは意外と空いていて、値段も下がりやすいです。
さらに、宿泊施設によっては「早割」や「直前割引」を行っているところもあるので、希望日が近づいたタイミングでもこまめにサイトをチェックしておくと掘り出し物が見つかることがあります。
交通費を賢く抑える裏ワザ
交通費を節約するには、移動手段とチケットの購入方法に工夫が必要です。電車を使うなら「おトクなきっぷ」や「回数券」「フリーパス」などを活用しましょう。たとえばJRの「青春18きっぷ」や私鉄の「1日乗車券」などは、家族での移動に非常に有効です。地域ごとの観光フリーパスも、観光地の電車・バスに乗り放題になるためおすすめです。
高速道路を使うなら、ETCの「休日割引」や「深夜割引」を狙うとお得です。レンタカーを使う場合も、平日の利用や早めの予約で大きく値段が変わることがあるので要チェック。最近ではカーシェアも普及しており、短時間の移動であればカーシェアの方が安くなるケースもあります。
飛行機を使う場合は、LCC（格安航空会社）の早割チケットを狙うのが鉄則です。ピーチ、ジェットスター、スプリング・ジャパンなどは家族向けのキャンペーンも豊富で、タイミングが合えば片道5,000円以下で搭乗できることもあります。
小さな節約が大きな思い出に
旅行中の出費は、1つ1つは小さく見えても積み重ねると意外と大きな金額になります。たとえば、ちょっとした飲み物やお菓子、駐車場代など…無意識に使っている出費を見直してみると、節約できるポイントがたくさんあります。
たとえば、飲み物を持参したり、ホテルで用意されているお茶を活用するだけで1日数百円の節約に。お菓子や軽食も自宅から持参すれば、外出先で買うよりずっと安く済みます。駐車場代がかかる場所では、少し離れたコインパーキングを利用した方が安い場合もあります。
こうした「小さな節約」を積み重ねた分、ちょっと贅沢なお土産を買ったり、思い切ってアクティビティを追加したりする余裕が生まれます。旅行は節約だけを目的にするのではなく、賢くお金を使うことが大切です。
家族みんなで計画から楽しもう
節約旅行の最大のポイントは、「旅行そのものを準備から楽しむこと」です。お金をかけなくても、工夫次第で大満足の旅にすることができます。そのためにも、旅行の計画を家族みんなで立てることをおすすめします。
子どもには地図を見せて行きたい場所を選んでもらったり、パパやママが交通手段や予算を一緒に考えたり。旅行の準備そのものが「家族のイベント」になります。リスト作り、パッキング、おやつ選び、しおり作りなど、参加する工程が多いほど、当日の楽しさも倍増します。
また、計画段階でしっかり予算の上限を決めておくと、無駄遣いを防げて安心です。子どもにも「今回はこの範囲で楽しもうね」と伝えることで、金銭感覚を学ぶきっかけにもなります。節約＝我慢ではなく、「工夫して楽しむことができる力」を育むのも、家族旅行の大きなメリットです。
まとめ：家族で楽しむ1泊2日の予算別旅行プラン
家族旅行を1泊2日で楽しむには、「予算」「季節」「目的地」のバランスを取ることが大切です。3万円以下でも、近場の公園や公共施設を利用すれば、十分に思い出に残る旅ができます。5万円あれば、温泉旅館でゆったりと過ごす時間を楽しめ、7万円前後ならテーマパークを中心とした充実の王道プランも実現可能です。
特に大切なのは、家族全員の希望を尊重し、無理のないスケジュールを立てること。そして、クーポンや割引、交通費の工夫など、小さな節約を重ねて旅行全体の満足度を高めることです。
お金をかけるところ、かけないところを見極めて、「家族みんなで考えた」からこそ実現する旅行プラン。それが、心に残る最高の思い出につながります。どんな予算でも、ちょっとした工夫と気持ち次第で、家族の絆が深まる旅にすることは十分に可能です。
