「お気に入りのリップ、あと少しなのに使いにくくて捨てちゃった…」そんな経験はありませんか?実はその“あと少し”が意外と大切で、工夫次第でしっかり使い切れるんです!今回は、リップの残りを無駄なく活用するためのテクニックから、楽しく使える再利用アイデアまでをまるごとご紹介。節約にも環境にも優しい、そしてちょっとワクワクするリップ活用術、今日からはじめてみませんか?
使い切れないリップ、実はこうすればまだ使える!
なぜリップの「残り」は使いにくいのか?
リップスティックを使っていると、最後のほうにどうしても使いにくくなってしまいますよね。特にスティック型のリップは、容器の底近くに数ミリ残っていても、直接塗るには難しく、指で取るのも不衛生に感じてしまいます。この「最後がもったいない問題」は、リップを使い切れない大きな原因の一つです。
容器の構造上、底まで繰り出せないタイプが多いため、使い切ったと思っても実は1~2週間分は残っていることも。唇に直接塗れない分、無理に使おうとして折れてしまったり、衛生面が気になってそのまま捨ててしまう方も多いのではないでしょうか。
また、残り少ないリップは硬くなったり乾燥したりして、塗り心地も悪くなりがちです。これはリップの油分や保湿成分が空気に触れることで酸化してしまうから。リップの残り部分は唇に当たる面積が狭く、塗るのに時間もかかり、結果的に「もういいや」と諦めてしまう原因になります。
ですが、ちょっとした工夫で、こういった「使いにくさ」はしっかり解決できます。次の項目からは、その方法を具体的にご紹介します。
実際にどれくらい残っている?意外と多い!
「もう使えない」と思っているリップの中には、実はまだたっぷり残っていることが多いです。市販のスティックタイプのリップのほとんどは、下に5mm〜8mmほどのリップが残ります。これは容量にすると約10〜15%にもなり、単価で言えば1000円のリップなら約100円分以上の価値が残っているということになります。
実際に、リップの底をスパチュラなどで削って取り出してみると、かなりの量があることに驚くはずです。試しに、底に残ったリップを小さな容器に移してみると、数回分以上の量がしっかり取れることも。特に高価なリップであればあるほど、この残り部分を無駄にするのは本当にもったいないですね。
ちなみに、リップクリームでも同様に、底に固まった部分を溶かして使えば、2〜3週間分くらいの保湿力を得られることもあります。残量の見える容器であれば、どれくらい無駄になっているかが視覚的にもよく分かります。
このように、ちょっとの工夫でしっかり再利用できるのですから、使い切ることを前提に考えるだけでもリップの価値はぐっと高まります。
残りリップの衛生面、大丈夫?
「残り物」だからといって、衛生的に不安を感じる人も少なくありません。特に指で直接取ったり、古くなったリップを使い続けると、雑菌が繁殖する原因にもなります。しかし、正しい保存方法と使い方を意識すれば、残りのリップも清潔に使い切ることが可能です。
まず、リップの残りを取り出す時は必ずアルコール消毒したスパチュラや綿棒を使いましょう。これによって、直接指が触れることなく、雑菌の繁殖を防げます。また、取り出したリップは清潔なミニコンテナなどに保管するのがベスト。100均などで売られているコスメ用の小分け容器が便利です。
さらに、保存場所にも注意が必要です。直射日光が当たる場所や湿度の高い洗面所などは避け、風通しの良い場所に保管しましょう。また、長期間使用していないリップや変なにおいがするものは、無理に使わず思い切って処分するのが正解です。
ちょっとした衛生管理の意識があれば、リップの残り部分も安心して最後まで活用できます。
専用スパチュラや道具で使いやすくする方法
リップの残りを無駄なく使い切るには、専用の道具を使うのが一番です。おすすめなのが「コスメスパチュラ」や「メイクスティック」といったアイテム。これらは先が細く、柔らかいリップもすくいやすい形状になっており、容器の底に残ったリップをきれいに取り出せます。
特に金属やシリコン製のスパチュラは繰り返し使えて衛生的。Amazonや100円ショップ、無印良品などでも購入でき、リップ以外にもアイクリームやファンデーションの使い切りにも使えるので一つ持っておくと便利です。
また、リップを移し替えたあとに使う「リップブラシ」もあると便利。筆の先で少量をすくって塗ることで、唇の輪郭もキレイに整い、メイクの仕上がりもアップします。
道具を使うだけで、手が汚れずに清潔に使えるので、忙しい朝でも快適に使い切れますよ。
リップブラシで美しく使い切るテクニック
リップブラシを活用すれば、残りのリップも美しく、最後まで快適に使うことができます。リップブラシは細かい部分まで丁寧に塗れるので、スティックでは難しい唇の縁もキレイに整います。また、リップの色をムラなく乗せられるため、見た目の印象もアップします。
使い方は簡単で、ブラシの先に少量のリップを取り、手の甲やパレットでなじませてから唇に塗るだけ。これを使えば、残りのリップもムダなく均等に使えます。特にリップが乾燥している場合でも、ブラシを使うことで厚塗りにならず、ナチュラルな仕上がりになります。
また、リップブラシには携帯用でキャップ付きのものも多く、外出先でも清潔に使えるのでおすすめです。リップをブラシで使う習慣がつけば、最初から最後まで使い切ることが当たり前になります。
残りリップの賢い再利用アイデア5選
リップバームに混ぜてオリジナルリップに
使い切れずに残ったリップスティックを、無色のリップバームと混ぜれば、オリジナルカラーの保湿リップが簡単に作れます。手順はとても簡単。まず、残ったリップをスパチュラなどで削り取り、無香料のリップバーム(できればワセリンやシアバター配合)と一緒に耐熱容器に入れます。
これを湯せんや電子レンジで少しずつ加熱し、全体が溶けたらよく混ぜ合わせましょう。完全に混ざったら、小さなコンテナやリップケースに移して冷ませば完成です。自分の好みに合わせて色味を調整できるので、他にはないオリジナルリップが作れる楽しさもあります。
また、保湿成分たっぷりのバームと混ぜることで、乾燥しがちな冬場の唇にも優しい使い心地に。市販のリップのように香りが強すぎず、自分で安心して使えるのも魅力です。ちょっとした手間で新しいアイテムが1つ増えるのは、とても得した気分になりますよ。
ハンドクリームや保湿クリームと混ぜて使う
残ったリップは、ハンドクリームや保湿クリームと混ぜて、ほんのり色付きの保湿アイテムとして再利用することも可能です。特に、手先や指先に少し血色感を加えたいときに便利。乾燥対策しながら指先をキレイに見せたい人におすすめの裏ワザです。
作り方は、クリームを適量手の甲に取り、そこに削り取ったリップを少量混ぜるだけ。指先や関節などにトントンと馴染ませるように使えば、自然なツヤとほんのりした色合いを与えてくれます。
また、ひじやひざ、かかとなど、くすみが気になる部分に使えば、トーンアップ効果も期待できます。しっかり混ぜてから使うことで、ムラもなくなり、リップの色味がナチュラルに溶け込みます。
ただし、香料が強いリップはクリームと混ぜるとにおいが気になることもあるので、無香料のリップやナチュラル系のアイテムを使うのがポイントです。
チークとして使ってナチュラルメイクに
リップの残りをチーク代わりに使う方法も、意外と知られていないけれどとても実用的なテクニックです。特に、リップがもともとクリーミーな質感であれば、肌へのなじみもよく、頬に自然な血色を与えてくれます。
使い方は、指先に少量のリップを取り、手の甲で一度なじませてから、頬骨の高い位置にトントンと置くようにのせていきます。あとは優しく伸ばして、肌になじませるだけ。少量でもしっかり発色するため、つけすぎには注意が必要です。
リップをチークとして使うことで、メイク全体の統一感が出るのも大きなメリット。唇と頬の色味が合っていると、顔全体がパッと明るくなります。また、乾燥肌の方には、パウダーチークよりも保湿力のあるリップチークが相性◎。
時間がない朝でも、1本で唇と頬の両方に使えるので時短にもなり、ポーチの中身もスッキリしますよ。
アイシャドウとして使う場合の注意点
リップをアイシャドウとして再利用するアイデアもありますが、目元は特にデリケートな部分なので、いくつかの注意点を守ることが大切です。まず、使用するリップが目元にも使える安全な成分であることを確認しましょう。添加物が多いものや、香料の強いリップは避けるべきです。
また、リップをそのまままぶたに塗ると、ヨレやすくベタつく場合があります。そのため、ベースにパウダーを軽く仕込んでから、少量のリップを指でポンポンと乗せると発色もよくなり、ヨレ防止にもなります。
赤やピンク系のリップなら、自然な血色感のあるアイメイクが作れますし、ブラウン系リップなら大人っぽい仕上がりにもなります。ただし、油分が多いので、長時間の使用や汗をかく場面では崩れやすくなる可能性も。
目に入ると刺激になることもあるので、少しでも違和感があればすぐに使用をやめてください。安全に気をつけながら楽しみたいですね。
リップを溶かして再成形する方法
残りのリップを集めて溶かし、再びスティック型や小さな容器に固めることで、新しいリップとして再生させることができます。これを「リップの再成形」と呼びます。お気に入りの色がもう手に入らないときや、複数のリップをブレンドしてオリジナルの色を作りたいときにぴったりです。
やり方は、耐熱容器に残ったリップを削り入れ、湯せんまたは電子レンジで少しずつ加熱して溶かします。完全に溶けたら、リップケースやミニコンテナ、シリコンモールドなどに流し込み、冷蔵庫でしっかり冷やせば完成です。
再成形することで、元のリップよりも柔らかくなることがありますが、リップブラシを使えば問題なく使えます。自分だけのカラーリップを作るワクワク感は、ちょっとしたコスメDIY気分も味わえます。
ただし、古くなったリップや異臭のあるものは再利用せず、衛生的な状態で行うことが大切です。
簡単!リップの残りで作るプチDIYコスメ
再利用におすすめの100均アイテム紹介
リップの残りを活用したDIYコスメづくりに便利なアイテムは、実はほとんど100均で手に入ります。コストをかけずに気軽に始められるのも、この方法の魅力です。中でも特におすすめしたいアイテムをいくつかご紹介します。
まず、コスメ用小分け容器は必須アイテム。セリアやダイソーでは、リップやクリームを入れるのにちょうどいいミニケースが豊富に揃っています。透明なケースなら中身が見えて、色の違いもわかりやすいのでおすすめです。
次に、「シリコンカップや耐熱ガラス容器」もあると便利です。リップを溶かすときには耐熱性のある容器が安全。電子レンジや湯せんにも使える素材を選びましょう。
また、ミニスパチュラやリップブラシ、スポイトなどもあると作業がぐっと楽になります。細かい作業もスムーズになり、完成度もアップしますよ。
100均のアイテムだけで揃うので、DIY初心者でも気軽にチャレンジできます。見た目も可愛く仕上がるので、ちょっとしたプレゼントや子どもと一緒に楽しむアクティビティにも最適です。
ミニコンテナでリップパレットを作ろう
余ったリップを色ごとに分けて、ミニコンテナに入れてオリジナルリップパレットを作る方法もとてもおすすめです。使い切れなかったリップを種類ごとにきれいに保存すれば、まるでプロのメイクパレットのように仕上がります。
まずはリップをそれぞれ削り取り、小さな耐熱容器に入れます。次に湯せんや電子レンジで軽く温めて溶かし、色別にミニコンテナへ流し込みましょう。冷やして固まったら、自作のパレットの完成です。
パレットにすると、ブラシで細かく量を調整できるので、濃淡のコントロールがしやすくなり、メイクの幅も広がります。数色混ぜて使えば、気分に合わせて自由に色味を変えることも可能です。
ケースは100均のピルケースや、アクセサリー収納ケースなどで代用できます。中身が見える透明タイプを選べば、色の違いもわかりやすく、見た目もおしゃれです。
このように、簡単にできるのに実用性も高いリップパレット。使い切る達成感と、新しいメイクの楽しみ方を両立できるDIYテクニックです。
電子レンジや湯せんで安全に溶かすコツ
リップを溶かす際には、安全に加熱するコツを知っておくことが大切です。特に火を使う場面では、焦げたり飛び散ったりしないよう、温度管理と方法に注意しましょう。
まず、電子レンジを使う場合は「10秒ずつ」小分けにして加熱するのがポイントです。一度に長時間加熱すると、リップの油分が分離したり、容器が変形したりする恐れがあります。途中で一度取り出して様子を見て、かき混ぜながら溶かすときれいに仕上がります。
湯せんの場合は、リップを入れた容器を熱湯に浮かべ、弱火でゆっくり加熱します。耐熱ガラスや金属製の容器を使うと安心です。お湯の温度は80度前後が目安で、グツグツ沸かす必要はありません。
なお、どちらの方法でも「焦げ臭いにおい」や「泡立ち」が見えた場合はすぐに加熱を止めてください。それはリップの成分が劣化しているサインです。
正しい加熱方法を守れば、色味や香りをキープしながら、きれいにリメイクができます。自宅で手軽に安心して楽しむためにも、安全第一で作業を進めましょう。
色を混ぜてオリジナルカラーを作る方法
使い残したリップが複数ある場合は、色を混ぜて新しいカラーを作るのも楽しい方法です。手持ちのリップでは物足りない…そんなときにこそ、自分だけの色を生み出すチャンスです!
まずは、それぞれのリップを少量ずつ取り、パレットや小皿などで混ぜてみましょう。赤+ピンクで可愛らしく、オレンジ+ブラウンで落ち着いた印象など、組み合わせ次第で無限のバリエーションが生まれます。
混ぜるときのポイントは「少しずつ」加えること。いきなり多く混ぜると失敗したときに修正が難しいため、まずはスワッチで色味を確認しながら進めましょう。完成したら、前述のミニコンテナやスティックケースに入れて保存できます。
また、1色にパールやラメを加えることで、ツヤ感のあるリップに仕上げることもできます。余ったアイシャドウを少量混ぜるだけでも、印象ががらっと変わります。
世界にひとつだけのリップカラーは、普段のメイクにちょっとした個性をプラスしてくれますよ。
子どもと一緒に楽しめるコスメづくり
リップのリメイクは、大人だけでなく子どもと一緒に楽しめる工作としても人気です。特に休日や長期休暇に親子で取り組むにはぴったりのアクティビティになります。
使い終わったリップに食用色素や安全な素材を加えて、子ども用のカラーバームを作るのもおすすめ。もちろん口に入れても大丈夫な素材を使うのが条件です。例えば、無香料ワセリン+食紅+少量のリップの残りで、カラフルな「ごっこ遊び用リップ」が完成します。
材料や道具はほとんど100均で揃うので、手軽にチャレンジ可能。自分で作ったコスメは子どもにとって特別感があり、物を大切にする心も育まれます。
また、作業中に「どうしてこうなるの?」といった会話が生まれ、親子のコミュニケーションにも繋がります。完成後に一緒に写真を撮ったり、オリジナルの名前をつけるのも楽しいですよ。
安全に配慮しながら、楽しみながら学べる「コスメづくり」は、家庭でできる最高の自由研究にもなります。
リップを最後まで使い切るための予防テク
購入前にチェック!リップの形状と使いやすさ
リップを最後まで無駄なく使い切るためには、購入する段階からすでに「使い切れる形状かどうか」をチェックしておくことが大切です。実は、リップの形状や容器のタイプによって、使いやすさや使い切りやすさが大きく変わってきます。
たとえば、スリムタイプの繰り出し式リップは最後まで出し切れる設計になっているものが多く、底に残りづらいのが特徴です。一方で、一般的な太めのスティック型リップは下に数ミリ残る構造になっていることが多く、どうしても使い切りづらくなります。
また、チューブタイプやリキッドタイプのリップは、中身を最後まで絞り出しやすく、無駄が少ないというメリットがあります。逆に、ガラス瓶や硬いプラスチック容器に入っているものは、取り出すのが難しく、途中で使わなくなってしまう原因にも。
購入前に、「中身が最後まで取り出せそうか」「開封後も扱いやすそうか」を意識するだけでも、使い切り率はグッとアップします。見た目の可愛さやブランド名だけで選ばず、機能性にも目を向けてみましょう。
普段からリップブラシを使うメリット
リップを美しく、そして無駄なく使い切るためにおすすめなのが、普段からリップブラシを使う習慣をつけることです。リップブラシを使うことで、少量ずつしっかり塗布できるだけでなく、細かい部分もきれいに仕上がります。
スティックで直接塗ると、唇の形にうまく合わず、輪郭がぼやけてしまったり、塗り残しが出たりしますが、ブラシを使えばコントロールしやすく、メイクの完成度もアップします。そして何より、リップの消耗がゆっくりになるので、結果的に長く使えます。
さらに、ブラシを使えば、スティックの底の部分まできちんと取り出して使うことができます。最後まできれいに取り切れるので、ムダが一切ありません。お気に入りのリップを1本、何度も楽しむことができるのです。
また、最近ではキャップ付きで携帯できるリップブラシも多く、外出先でも使いやすいのが嬉しいポイント。リップを最後まで大事に使いたい方は、ぜひ一本持っておきたいアイテムです。
無駄なく使うための保管方法
どんなに高価なリップでも、保管方法が悪いと乾燥して固くなったり、色が変わってしまったりして使えなくなってしまいます。正しい保管方法を知っておくことが、長持ちの秘訣です。
まず、リップは直射日光と高温多湿を避ける場所に保管しましょう。特に夏場は、車内や窓際などに放置しておくと、リップが溶けて使いものにならなくなってしまいます。また、寒すぎる場所に置くと硬くなり、唇にのせるときにムラができやすくなります。
日常使いのリップは、小さなポーチなどに入れて持ち歩くのがおすすめ。バッグの中でむき出しのままだと、キャップが外れて汚れてしまったり、破損の原因になることもあります。
さらに、スティックタイプのリップは、使用後に必ず最後まで繰り戻してからキャップを閉めるようにしましょう。これを怠ると、キャップの内側でつぶれてしまい、見た目も使い心地も悪くなります。
保管ひとつで、リップの寿命がぐっと変わるので、ぜひ日々の習慣に取り入れてみてください。
こまめなメンテナンスで劣化を防ぐ
リップもメイク道具の一つ。こまめなメンテナンスが長く使うためのカギになります。使用しているうちに、表面が汚れたり、ホコリや繊維がついてしまうこともあるので、定期的なお手入れは欠かせません。
まず、スティックタイプのリップは、使用後にティッシュで表面を軽く拭き取るだけでも衛生的に保てます。もしリップの表面が少し汚れていたり、古く感じる場合は、スパチュラなどで1ミリほど削るだけで、内側から新鮮なリップが出てきます。
また、香りが変わったり、色が変色してきたら、それは劣化のサイン。思い切って処分する勇気も大切です。特に夏場や湿気の多い場所に保管していたリップは、思ったより早く劣化することがあります。
さらに、ブラシやスパチュラなどの道具も定期的にアルコール消毒や洗浄をすることが大切です。清潔な状態で使い続けることで、リップ自体の質も保たれ、安心して使い続けることができます。
リップに限らず、道具やコスメも丁寧に扱うことで、その一本がもっと特別な存在になります。
出先でも使いやすい持ち歩きリップケース術
外出時にリップをきれいな状態で持ち歩くには、専用のリップケースや工夫した収納方法が便利です。バッグの中で転がったり、キャップが外れて汚れた経験がある人も多いはず。そんなトラブルを防ぐだけでなく、使いやすさもグッと向上します。
まず、リップ専用の「リップホルダー付きポーチ」を使えば、1本ずつ固定できて安心。100均や雑貨店でもおしゃれなデザインが増えてきているので、プチプラで可愛く機能的に持ち歩けます。
また、コンパクトに収めたい方には「スティック型のミニケース」や「カプセルケース」もおすすめ。これらはバッグの中で場所を取らず、見た目もすっきり。さらに、リップの中身をミニ容器に詰め替えて持ち運ぶことで、スティックが折れる心配もありません。
出先でさっと塗り直すためにも、リップブラシ付きのコンパクトを用意しておくと便利です。これでリップの塗り直しがよりスマートになり、印象アップにもつながります。
大切なのは、リップをただ持ち歩くだけでなく、ストレスなく使える状態にしておくこと。これだけで、リップを最後まで使い切る意識が自然と高まります。
リップを大切に使うことで得られるメリット
節約効果はどれくらい?年間コストで比較
「リップの残りを使い切るだけで、どれくらい節約になるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。実は、これが思った以上に大きな金額になるんです。
たとえば、1本1,500円のリップを年に5本使うと仮定します。そのうちの1本あたり10%〜15%が残って使われていないとすると、年間で約750円〜1,125円分がムダになっていることになります。これは単なるリップ代だけでなく、「使い捨てる意識」が積み重なっている結果とも言えます。
もし、その残り部分もすべて再利用できれば、新たに買い足す必要が減り、年間でリップ1本分ほどの節約が可能になります。高価なブランドリップを愛用している方であれば、その節約効果はさらに大きくなります。
また、再利用を意識することで「無駄遣いを減らす」習慣も身に付きます。これが食費や日用品など、他の生活費にも好影響を与えることもあるんです。小さな節約の積み重ねが、大きな成果につながるのは間違いありません。
物を大切にする習慣が身につく
リップを最後まで使い切るという行動は、ただの節約ではなく、物を大切にする心を育てる行動でもあります。「まだ使える」「もう少し工夫すれば活かせる」そんな思考を日常に取り入れることで、身の回りの物への意識が変わってきます。
特に、毎日使うメイク道具やコスメは、消耗品という扱いをされがちですが、本来はどれも大切な「自分を彩るための道具」。簡単に捨てずに、工夫して活かすことで、コスメ一つひとつに愛着もわいてきます。
そしてこの「物を大切にする心」は、他の場面にも応用できます。洋服、文房具、食べ物など、日常のあらゆるアイテムを丁寧に扱えるようになり、「ムダを減らす生活」が自然とできるようになります。
自分にとっての「小さな行動」が、意識の変化と、より豊かな暮らしに繋がっていくのです。
ゴミ削減!サステナブルな暮らしに
残ったリップを再利用することは、ゴミの削減=サステナブルな行動にもつながります。日本では、年間に出る化粧品容器の廃棄量が非常に多く、プラスチック問題の一因ともなっています。少しでもその数を減らすことが、地球環境を守る第一歩になります。
とくにリップの容器は、小さくても分解しづらい素材でできていることが多く、自然に戻るには何十年もかかります。「たった1本」でも、それが全国で何十万本、何百万本となれば、地球への影響は計り知れません。
そこで、リップを最後まで使い切ること、リメイクして再利用することは、「自分にできる身近なエコ活動」としてとても有意義です。最近では、化粧品メーカーによる容器回収プロジェクトなどもあり、個人レベルでのアクションが社会全体に影響を与える時代になっています。
おしゃれや美容を楽しみながら、地球にも優しい選択をする。それこそが、これからの時代のスマートなライフスタイルなのです。
限られた資源をムダにしない意識づけ
コスメもその原料をたどれば、限られた資源からできています。オイルやワックス、着色料など、どれも自然界にあるものを加工した貴重な材料です。リップの「ちょっと残っただけ」と思って捨ててしまう行為も、見方を変えれば地球の資源をムダにしていることに。
特に天然素材を使ったオーガニックコスメや高品質なブランドリップは、その開発にも多くの時間と労力、資源がかかっています。だからこそ、使い切ることには意味があります。
また、こうした意識を持つことで、「買う前に考える」癖もついてきます。本当に必要なのか、似た色をもう持っていないか、自分に合っているのか…。結果的に、衝動買いを防ぎ、選ぶことの質も高まります。
リップを使い切ることは、単なる節約やDIYではなく、「資源を大切に使う」姿勢そのもの。毎日のちょっとした選択が、未来に優しい行動へと繋がります。
メイク道具を見直すきっかけにもなる
リップを最後まで使い切るという意識を持つことで、普段使っている他のメイク道具や化粧品の扱い方を見直すきっかけにもなります。「これって本当に必要?」「このコスメ、使い切れるかな?」と一度立ち止まって考えるようになります。
たとえば、アイシャドウパレットやチーク、ファンデーションも、意外と使い切る前に新しいものに買い換えてしまいがち。ですが、リップと同様に工夫をすれば、最後までしっかり使い切ることができます。
また、「今ある物を大切にする」という考え方は、メイク全体のミニマル化にもつながります。必要なものだけを揃えたスッキリとしたメイクポーチは、時短にもなり、毎日の支度がスムーズになります。
こうした意識の変化は、暮らしの質を高め、心にも余裕を生んでくれるでしょう。リップ1本を大切にすることが、自分自身のライフスタイルや価値観を見つめ直す大切なきっかけになります。
まとめ
リップの残りを「もったいないけど仕方ない」と諦めてしまっていた方も、今日からその考えがガラッと変わったのではないでしょうか?リップは最後まで使い切ることができるだけでなく、その過程で新たな楽しみ方や工夫を発見することができます。
スパチュラやリップブラシを使った活用術、再利用してオリジナルコスメを作るDIY、そして環境や資源への優しさ。ほんの少しの手間で、日々のメイクがより楽しく、よりエコに、そしてより自分らしくなります。
最後まで大切に使い切ること。それは節約だけでなく、物を大切にする心や、地球環境を思いやる行動へと繋がっています。これからは、使い終わったリップも、あなたの毎日を彩る頼れるパートナーとして、もう一度活躍させてみてください。