冷えた体を内側から温める!冬に最適な食べ物とは
体を温める「陽性食品」とは?
冬に体を温める食べ物としてよく耳にするのが「陽性食品」という言葉です。これは東洋医学の考え方に基づいたもので、体を温める性質を持つ食べ物を指します。陽性食品の代表例には、根菜類、赤身の肉、発酵食品、塩分を含む食品などがあります。これらを日常的に食べることで、体の内側からポカポカと温めてくれる効果が期待できます。
例えば、にんじんやごぼう、大根などの根菜は、土の中で育つことからもわかる通り、エネルギーを内側に蓄える力があります。また、寒い地域で好まれる塩辛い保存食や干物も、実は体を温める要素を持っているのです。
逆に、体を冷やすとされる「陰性食品」は、夏に食べるべき食材。例えばトマトやきゅうり、バナナなどは体の熱を下げてしまうため、冬には控えめにするのがベターです。
陽性食品を上手に取り入れるには、季節の旬の食材を意識することがポイントです。自然とその季節に必要な栄養やエネルギーを持った食べ物が揃うので、無理なく温活ができます。
体が冷えると血流が悪くなり、代謝も下がってしまいます。寒い冬こそ、体を芯から温めてくれる食べ物を積極的に摂ることが、健康な毎日への第一歩です。
冬に根菜類がよく食べられる理由
冬に「根菜」が好まれるのには、ちゃんとした理由があります。にんじん、大根、ごぼう、れんこんなどの根菜は、土の中で育つため冷気に強く、収穫期がちょうど冬と重なります。つまり“旬”の食材であると同時に、体を温める効果もある、まさに冬にぴったりの食材なんです。
根菜には食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整える効果もあります。腸は“第二の脳”とも呼ばれ、体温調節や免疫力に深く関わっています。腸が元気になると体温も安定しやすくなり、冷えにくい体づくりに繋がります。
さらに、根菜は煮物やスープ、鍋料理にも使いやすく、調理次第でさまざまなアレンジが可能です。ごぼうとにんじんを使ったきんぴら、大根の煮物、れんこんのはさみ揚げなど、日々の献立にも取り入れやすいのが魅力です。
特に煮込むことで野菜が柔らかくなり、体を芯から温めてくれる効果がより高まります。忙しいときは、まとめて煮物やスープを作っておけば、温めるだけで手軽に温活ができますよ。
鍋料理が冬にぴったりな理由
寒くなると食べたくなるのが「鍋料理」ですよね。実は鍋料理は、体を温めるのに非常に理にかなった食べ方なんです。まず、火を使って煮込む料理なので、湯気や熱で体全体が温まりますし、具材もたっぷり摂れるので栄養バランスもばっちりです。
鍋にはたくさんの野菜や肉、魚を入れることができ、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど冬に必要な栄養を一度に摂取できます。特に生姜やにんにく、ねぎなどの香味野菜を入れると、さらに温め効果がアップします。
また、鍋は水分を多く摂れるので、冬にありがちな「隠れ脱水」の予防にも役立ちます。寒いと水分をとるのを忘れがちですが、実は冬でも体は乾燥しているんです。鍋のスープを飲むことで、自然と水分補給ができるのも嬉しいポイント。
そして何より、家族や友人と一緒に囲む鍋は、心もぽかぽかと温まりますよね。会話が弾むことでリラックス効果もあり、ストレス軽減にもつながります。心身ともに温まりたい冬には、やっぱり鍋が最高です。
発酵食品で体ポカポカ
納豆や味噌、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品は、腸内環境を整えてくれるだけでなく、実は体を温める効果もあります。特に味噌やキムチは加熱して食べることが多いため、寒い時期にも無理なく取り入れやすいのが魅力です。
発酵食品には、腸の働きを活性化させる「善玉菌」が含まれており、この善玉菌が増えることで代謝がアップし、体温が上がりやすくなります。また、ビタミンB群も豊富で、エネルギー代謝を助けてくれるのも嬉しいポイントです。
冬の朝に、温かい味噌汁を飲むだけでも、発酵食品の力で体がじんわりと温まります。納豆もごはんと一緒に食べれば手軽な朝ごはんになりますし、キムチは鍋や炒め物に活用できて便利です。
近年では「腸活」という言葉も注目されていますが、腸が元気だと自律神経のバランスも整い、冷えやすい体質の改善にもつながります。毎日の食事に少しずつ発酵食品を加えて、体の内側からぽかぽかになりましょう。
朝食で取り入れたい温活メニュー
朝は1日のスタートを切る大切な時間。特に冬は、寒さで体が縮こまりがちなので、しっかり温かい朝食をとることが大切です。おすすめは「味噌汁+ごはん」という昔ながらの和朝食。これに温かいお茶や生姜湯をプラスすれば、完璧な温活メニューになります。
味噌汁には体を温める味噌(発酵食品)だけでなく、根菜や海藻などの具材を入れることで、栄養満点の一品になります。特にごぼうや大根などの根菜をたっぷり入れた味噌汁は、冬にぴったりです。
また、雑炊やおじやなど、ごはんをスープで煮込んだ料理もおすすめ。消化に優しく、胃腸にも負担がかかりません。寒い朝でも、体にすっと染み込むような温かさを感じられるはずです。
時間がない朝でも、インスタント味噌汁やレトルトのおかゆなどを活用すれば、簡単に温かい食事をとることができます。大切なのは「体を冷やさない」意識を持つこと。忙しい日々の中でも、朝から体をしっかり温めて、元気に1日をスタートしましょう。
冬の定番!心も温まるおすすめ鍋料理5選
キムチ鍋:発酵の力と辛みで芯から温まる
冬になると一度は食べたくなる「キムチ鍋」。ピリッと辛い味わいが食欲をそそるだけでなく、体の芯からしっかり温めてくれるのが最大の魅力です。キムチには発酵食品としての力があり、腸内環境を整えたり、代謝を上げたりする効果が期待できます。
キムチ鍋に欠かせないのが、豚肉、豆腐、ニラ、キノコ類、白菜などの具材です。豚肉はビタミンB群が豊富で疲労回復やエネルギー補給に役立ちますし、ニラやニンニクは体を温める食材としても有名です。豆腐やキノコ類を加えれば、食感も栄養もさらにアップします。
スープにはコチュジャンや味噌をプラスすると、辛味とコクが深まり、より本格的な味に仕上がります。仕上げにとろけるチーズをのせて韓国風にアレンジするのもおすすめです。
また、残ったスープにごはんを入れてキムチ雑炊にしたり、ラーメンを加えてキムチラーメンにしたりと、最後まで楽しめるのもキムチ鍋の魅力。寒い冬の日に、心も体もポカポカになれる一品です。
豆乳鍋:優しい味で女性に大人気
豆乳鍋は、まろやかで優しい味わいが魅力の冬の人気メニューです。特に女性に人気が高く、その理由は豆乳の「美肌効果」と「ホルモンバランスを整える効果」にあります。豆乳にはイソフラボンやたんぱく質、ビタミンEなどが含まれており、美容と健康をサポートしてくれます。
基本の豆乳スープは、無調整豆乳と白だしをベースに作るのが一般的です。そこに、白菜、長ネギ、にんじん、しめじ、鶏肉、豆腐などを加えれば、彩りも栄養もバッチリです。ごま油を少し加えると風味が増し、より食欲をそそる味になります。
豆乳は加熱しすぎると分離してしまうことがあるので、火加減に気をつけながらゆっくり煮込むのがコツ。味のアクセントに味噌やすりごまを加えても美味しく仕上がります。
締めはごはんを入れてリゾット風にするのがおすすめ。チーズをトッピングすれば、子どもから大人まで楽しめる一品に。やさしい味の豆乳鍋は、冷え込む夜にぴったりの心温まるメニューです。
すき焼き:ごちそう感と栄養バランス
冬のごちそうといえば「すき焼き」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。すき焼きは、甘辛い割り下で牛肉と野菜を煮込む、日本ならではの贅沢な鍋料理です。特別感のある料理ですが、実は栄養バランスにも優れた一品です。
すき焼きに使う牛肉には、鉄分やたんぱく質が豊富に含まれており、体を温めるのに効果的。特に赤身の肉は代謝を上げるのに役立つので、冷えやすい体質の方にはおすすめです。さらに、長ねぎ、春菊、しいたけ、しらたきなどの野菜をたっぷり加えることで、ビタミンや食物繊維も同時に摂取できます。
卵をくぐらせて食べるスタイルも、たんぱく質とビタミンが補給できるポイントです。生卵が苦手な人は、温泉卵やとろとろのスクランブルエッグにして添えるのも◎。
ごはんと一緒に食べるのはもちろん、うどんやお餅を加えてボリュームアップするのもおすすめ。豪華に見えて意外と簡単に作れるすき焼きは、週末のごちそうメニューにぴったりです。
ちゃんこ鍋:野菜たっぷりで健康的
力士が食べているイメージの「ちゃんこ鍋」は、実はとてもヘルシーで栄養満点な鍋料理です。ちゃんこという言葉には特定の味付けや具材があるわけではなく、「たくさんの具材を一つの鍋で煮込んだ料理」全般を指します。そのため、家庭でも好みに合わせてアレンジしやすいのが魅力です。
鶏団子、豚肉、魚介などをベースに、白菜、にんじん、大根、きのこ、豆腐などをたっぷり入れるのが定番。だしは鶏ガラや和風だし、味噌ベースなど、どんな味にも合いやすいのがポイントです。生姜やにんにくを効かせると、より温まる一品になります。
ちゃんこ鍋は野菜をたっぷり摂れるので、食物繊維やビタミンも豊富。ボリュームはあるのに低カロリーなため、ダイエット中でも安心して食べられます。冷え性対策だけでなく、疲労回復や免疫力アップにも効果的です。
鍋の締めには雑炊やうどん、ラーメンなども相性抜群。体も心も大満足なちゃんこ鍋は、冬の食卓にぜひ取り入れてほしい一品です。
みそ鍋:腸活にも◎
和の味が楽しめる「みそ鍋」は、味噌の旨みがスープにしっかり溶け出して、体にじんわりとしみわたる鍋料理です。味噌は発酵食品であり、腸内環境を整える「腸活」にも効果的。そのため、健康志向の方や冷え性の方には特におすすめです。
みそ鍋に使う味噌は、赤味噌や合わせ味噌など種類を選ぶことで、味のバリエーションを楽しめます。ベースのスープには、かつおだしや鶏ガラスープを使うのが定番。コクを出すために、すりごまやにんにく、バターを加えると一気に風味が深まります。
具材には、豚肉、白菜、長ねぎ、しめじ、大根などを入れると、栄養バランスもよく、体も温まります。特に冬が旬の大根は、消化を助ける働きもあるため、胃腸が弱りがちな寒い時期にはぴったりです。
締めにはうどんや雑炊がおすすめ。味噌のスープがしみ込んだごはんは、思わずおかわりしたくなる美味しさです。ほっとする味わいのみそ鍋は、家族みんなで楽しめる温活メニューの代表格です。
冬に飲みたい!体を温めるおすすめホットドリンク
生姜湯:冷え対策の王道
冬の寒さ対策に欠かせない飲み物といえば「生姜湯」です。昔から冷え性の改善や風邪の予防として親しまれてきたこの飲み物は、まさに冬の味方。生姜に含まれる成分「ジンゲロール」や「ショウガオール」には、血行を良くし、体の内側から温める効果があります。
作り方もとても簡単。おろし生姜、はちみつ、レモン汁、そしてお湯を混ぜるだけで手軽に作れます。さらに、黒糖を加えることでコクが増し、冷えやすい女性にも嬉しい「ぽかぽかドリンク」に仕上がります。
また、生姜湯は朝の目覚めの1杯や寝る前のリラックスタイムにも最適です。特に寝る前に飲むと、体温が上がってぐっすり眠れることも多いですよ。
冷え性が気になる方や、寒さで体がなかなか温まらない方は、毎日の習慣として生姜湯を取り入れてみてください。自然な甘みと生姜のピリッとした刺激がクセになる、冬の定番ドリンクです。
ホットゆず茶:風邪予防にも効果的
爽やかな香りとやさしい甘さが魅力の「ホットゆず茶」は、体を温めるだけでなく、風邪予防や喉のケアにもぴったりな飲み物です。ゆずにはビタミンCが豊富に含まれており、免疫力を高めたり、肌の調子を整えたりする効果があります。
市販のゆず茶ペーストをお湯に溶かすだけで、手軽に楽しめるのも嬉しいポイント。自宅で手作りする場合は、ゆずの皮と果汁、はちみつを瓶に詰めて数日寝かせれば、オリジナルのゆず茶が完成します。
甘酸っぱい風味は、リラックス効果も高く、寒い日や疲れたときに飲むとほっとする味わいです。朝の1杯としても、夜のくつろぎタイムにもぴったりなドリンクです。
さらに、温かいゆず茶を飲むことで喉の乾燥を防ぎ、風邪のウイルスから体を守る助けにもなります。冬の健康管理に、ぜひ取り入れてみてください。
甘酒:飲む点滴と呼ばれる理由
「飲む点滴」とも称される甘酒は、冬にこそ積極的に取り入れたい栄養ドリンクです。甘酒には米麹から作るタイプと酒粕から作るタイプがありますが、どちらも体を温め、疲労回復を助けてくれる栄養素がたっぷり含まれています。
特に米麹から作る甘酒は、アルコールが含まれていないため、小さな子どもや妊婦さんでも安心して飲めるのが特徴。ブドウ糖やアミノ酸、ビタミンB群などが豊富で、体のエネルギー源としても優れています。
温めて飲む甘酒は、朝食代わりにもなりますし、間食や夜のリラックスタイムにもぴったり。生姜やシナモンを加えることで風味がアップし、さらに体を温める効果も高まります。
甘酒は市販のものでも美味しいですが、炊飯器を使って手作りすることも可能。自家製なら砂糖不使用でヘルシーに仕上げることもできます。寒い冬の朝、湯気の立つ甘酒を飲むだけで、一日が元気に始められますよ。
スパイスチャイ:インドの温活飲料
体の芯から温まる飲み物として人気が高まっているのが「スパイスチャイ」。インドの伝統的なミルクティーで、紅茶にシナモン、カルダモン、クローブ、生姜などのスパイスを加えて煮出した濃厚なドリンクです。
スパイスには血行促進や代謝アップ、消化を助ける作用があり、まさに寒い季節の温活にぴったり。シナモンは冷え性対策、カルダモンはリラックス効果、クローブは殺菌作用、生姜は体温上昇効果と、それぞれが嬉しい効能を持っています。
ミルクと一緒に煮出すことで、まろやかでコクのある味わいに。甘みを加えるなら、はちみつや黒糖を使うとよりヘルシーです。最近ではチャイ専用のティーバッグも販売されており、手軽に楽しめるようになっています。
一度飲むとクセになる奥深い味わいのチャイは、ティータイムや仕事の合間の気分転換にもぴったり。おしゃれなカフェ風の気分を味わいながら、体も心もあたためてくれるドリンクです。
ホットレモン:ビタミンCで免疫力アップ
寒い冬に疲れた体をリフレッシュしてくれる「ホットレモン」。そのすっきりとした酸味と爽やかな香りが、気分転換にぴったりのドリンクです。レモンにはビタミンCが豊富に含まれており、免疫力を高めたり、美肌づくりにも効果的です。
作り方はとても簡単。レモン汁とはちみつ、お湯をカップに注ぐだけ。お好みで輪切りのレモンやしょうがスライスを加えると、香りも楽しめて体を芯から温めてくれます。
レモンのクエン酸には疲労回復効果もあり、仕事や勉強で疲れたときにもぴったり。甘さと酸味のバランスを調整すれば、大人から子どもまで飲みやすい味に仕上がります。
特に風邪が流行る時期には、こまめにホットレモンを飲んで、体の抵抗力を高めておくのがおすすめ。ビタミンCのパワーで、寒い季節を元気に乗り切りましょう。
食材から選ぶ!体を温める冬のおすすめ食品
根菜(ごぼう・にんじん・大根)
冬に欠かせない食材といえば「根菜類」。ごぼう、にんじん、大根など、土の中で育つ野菜は、体を内側から温める力を持っています。これらは「陽性食品」と呼ばれ、東洋医学でも寒さ対策に効果的とされています。
ごぼうは食物繊維がとても豊富で、腸内環境を整えてくれる働きがあります。腸が元気だと体温も安定しやすく、冷えにくい体作りにつながります。また、にんじんはβカロテンがたっぷりで、免疫力を高めたり、肌の健康を保つのにも役立ちます。
大根は消化を助ける酵素を含み、煮物やおでん、味噌汁など幅広い料理に活用できます。特に煮込むと甘みが増して、体をしっかり温めてくれるのが魅力です。
根菜はどれも価格が手頃で保存もしやすいため、冬の食卓には欠かせない存在。煮物、炒め物、スープ、グリルなど、調理法を変えることで飽きずに楽しめます。毎日の料理に少しずつ取り入れて、自然に温活していきましょう。
生姜・にんにく・ねぎなどの香味野菜
寒い季節にぜひ取り入れたいのが、生姜、にんにく、ねぎといった「香味野菜」。これらの食材は、料理のアクセントになるだけでなく、体をしっかり温めてくれる働きがあります。
まず生姜は、加熱することで「ショウガオール」という成分が生まれ、体を芯から温めてくれます。すりおろしてスープに入れたり、炒め物に加えたりするだけで、いつもの料理がぐっと温活メニューになります。
にんにくには血流を良くする効果があり、疲労回復にも役立ちます。寒い日は、にんにくを効かせたスープや鍋、炒め物で、体のエネルギーをチャージしましょう。
ねぎは「風邪の予防食材」としても知られており、特に白い部分には体を温める効果があるとされています。鍋料理や味噌汁に加えると、風味もよくなり、体もぽかぽかに。
これらの香味野菜は、調味料感覚で使えるので、普段の食事に手軽に取り入れられるのが魅力。食材そのものの力を活かして、冬の冷えに負けない体を作りましょう。
赤身の肉・魚でエネルギー補給
寒い冬には、体の中からエネルギーをしっかり補うことが大切。そのためには、良質なたんぱく質と鉄分が豊富に含まれる「赤身の肉」や「魚」がおすすめです。
赤身肉(牛肉や豚のもも肉など)は、脂肪分が少なく、筋肉や血液のもとになるたんぱく質が豊富。特に鉄分は、血流を良くして体を温める効果があります。また、肉に含まれるビタミンB群は代謝を助け、エネルギーを効率よく使える体にしてくれます。
魚では、マグロ、カツオ、サバなどが赤身に分類され、EPAやDHAといったオメガ3脂肪酸も豊富。これらは血液をサラサラにし、血行を促進する働きがあります。特にサバの味噌煮やブリの照り焼きなどは、冬にぴったりのメニューです。
動物性たんぱく質をしっかり摂ることで、筋肉量の維持にもつながり、基礎代謝が上がって冷えにくい体になります。食べすぎには注意しつつ、バランス良く取り入れて、寒さに負けないエネルギーをチャージしましょう。
もち米や雑穀類で代謝アップ
ごはんやお餅に使われる「もち米」は、普通のうるち米に比べて消化がゆっくりで、腹持ちが良く、体をじんわり温める効果があります。冬にお餅を食べる文化があるのは、こうした温活効果があるからこそなのです。
もち米を使った赤飯や中華ちまき、雑煮などは、行事食としても楽しめる上に、体をしっかり温めてくれる嬉しいメニュー。特に雑煮は、根菜や鶏肉と組み合わせれば栄養満点です。
また、雑穀類(あわ・きび・ひえ・押し麦など)も、ビタミンB群やミネラルが豊富で、代謝を促進する働きがあります。冷えを感じやすい方には、白米に雑穀を混ぜて炊く「雑穀ごはん」がおすすめです。
食物繊維もたっぷりなので、便秘解消にもつながり、腸内環境の改善→冷えの予防という良いサイクルが生まれます。主食からも温活を意識して、毎日の食事をパワーアップさせましょう。
ナッツやドライフルーツの活用法
ナッツやドライフルーツは、冬にぴったりの栄養補助食品。おやつとして手軽に食べられるだけでなく、冷え対策にも嬉しい効果があります。
ナッツ(アーモンド、くるみ、カシューナッツなど)には、ビタミンEや良質な脂質が含まれており、血行を促進し、冷えやすい手足の先までポカポカにしてくれる作用があります。ビタミンEは「若返りビタミン」とも呼ばれ、肌の乾燥対策にも◎。
ドライフルーツ(レーズン、プルーン、いちじく、デーツなど)は、食物繊維やミネラルが豊富。特にプルーンやいちじくには鉄分が含まれており、貧血気味で冷えやすい方にはぴったりです。
ヨーグルトに混ぜたり、パンやサラダにトッピングしたりすることで、無理なく日常に取り入れられます。また、ナッツとドライフルーツを組み合わせた「トレイルミックス」は、間食にもぴったりの一品。
砂糖や塩が添加されていない素焼きタイプや無添加タイプを選ぶと、より健康的。おやつや朝食のひと工夫で、体を内側から温める習慣を取り入れてみましょう。
毎日の食卓でできる!簡単温活レシピアイデア
朝はお味噌汁+ごはんが鉄板
冬の朝、寒さで体が縮こまってしまいがちですが、そんな時こそ温かい朝ごはんで1日のスイッチを入れることが大切です。特に「お味噌汁+ごはん」の組み合わせは、シンプルながらも最強の温活メニューといえます。
お味噌汁は発酵食品である味噌を使っているため、腸内環境を整える効果があります。さらに、根菜や海藻、豆腐などを具材にすることで、ビタミン・ミネラル・たんぱく質などがバランスよく摂れます。特に冬は、ごぼうや大根、長ねぎなどの体を温める野菜をたっぷり入れるのがポイントです。
ごはんは、もち米や雑穀を混ぜるとさらに代謝アップ効果が期待できます。お味噌汁で体が温まり、しっかり咀嚼することで内臓も目覚め、体全体が活動モードになります。
時間がない朝でも、インスタント味噌汁を活用すれば簡単に取り入れられますし、前日の残りをリメイクしてもOK。毎朝の「味噌汁+ごはん」習慣で、冬の冷え知らずの体を手に入れましょう。
ほうじ茶で炊くあったかご飯
炊き込みご飯のアレンジとして、最近じわじわと人気を集めているのが「ほうじ茶炊きごはん」です。香ばしい香りとまろやかな味わいが特徴で、体をじんわり温めてくれるのが魅力。ほうじ茶にはカフェインが少なく、リラックス効果もあるため、朝食や夕食にぴったりです。
作り方はとても簡単。お米を研いだあと、水の代わりにほうじ茶を使って炊くだけ。具材としては、にんじんやごぼう、油揚げ、きのこ類、鶏肉などがおすすめです。味付けは塩やしょうゆ、みりんでシンプルに。素材の旨味とほうじ茶の香りが合わさって、何杯でも食べたくなる美味しさに仕上がります。
冷えやすい冬の時期には、体の中からじっくり温まるごはんがあるだけで、ホッとした気持ちになりますよね。おにぎりにしてお弁当に入れてもOK。余ったごはんはお茶漬けにしても◎。
ちょっとした工夫で、いつもの食卓がぐっと温活仕様に早変わり。シンプルだけど効果的な温めメニューです。
おやつにおすすめ♪あんこ入り焼き芋
寒い日にぴったりのおやつといえば「焼き芋」ですが、ひと工夫加えるだけでさらに体を温めてくれる絶品スイーツに大変身!それが「あんこ入り焼き芋」です。焼き芋の自然な甘さと、あんこの優しい甘みが合わさって、ほっと心がほどける美味しさです。
作り方はとても簡単。焼いたさつまいもを縦に割り、中にあんこをたっぷり詰めるだけ。冷え性が気になる方は、あんこにシナモンや生姜パウダーを少し混ぜると、さらに温め効果がアップします。
さつまいもは食物繊維が豊富で、腸内環境を整える作用があるため、間接的に体温を上げる効果が期待できます。あんこには鉄分やマグネシウムが含まれており、特に女性には嬉しい栄養素が満載です。
甘いものが食べたいけど、できれば体に良いものがいい。そんなときにぴったりなこの組み合わせは、冬のおやつタイムにぜひ取り入れてみてください。冷たいスイーツとは違い、体の中からじんわりと温まる優しい味わいです。
おでんの具材で栄養バランス◎
冬の定番料理「おでん」も、実は栄養バランスがよく、体をしっかり温めてくれる温活メニューなんです。大根やこんにゃく、卵、ちくわ、厚揚げなど、さまざまな具材が入っていることで、たんぱく質・ビタミン・食物繊維などをバランス良く摂取できます。
特に大根は、消化を助ける働きがあるため、胃腸の調子が悪くなりがちな冬にもぴったり。また、卵や練り物でたんぱく質を補い、こんにゃくで食物繊維もプラス。味が染みた厚揚げや豆腐は、満足感もありながらヘルシーです。
スープに使うだしは、昆布やかつお節、煮干しなどをベースにするとミネラルがたっぷりで、体への優しさも◎。市販のつゆを使う場合も、塩分の摂りすぎに注意しながら薄味を心がけるとより健康的です。
さらに、おでんは作り置きができて便利。時間が経つほど味が染み込むので、忙しい平日にも大助かり。冷えた日には、あったかいおでんを囲んで、家族みんなでぽかぽかに温まりましょう。
寝る前のホットミルクアレンジ
1日の終わりに、体と心をゆっくりほぐす時間を作ることも、冬の温活には大切です。そんな時におすすめなのが「ホットミルク」。ミルクにはカルシウムやトリプトファンという成分が含まれており、リラックス効果や安眠効果が期待できます。
そのまま飲んでももちろん美味しいのですが、ちょっとしたアレンジで、さらに温まり効果がアップします。例えば、生姜のすりおろしを少し加えた「ジンジャーミルク」、はちみつを加えた「ハニーミルク」、シナモンやココアをプラスした「スパイスミルク」などが人気です。
電子レンジで温めるだけで簡単に作れるので、忙しい日でもすぐに取り入れられるのが嬉しいポイント。温かいミルクを飲むことで、心が落ち着き、体もじんわりと温まります。
寒さで眠りにくい夜や、手足の冷えが気になるときにもぴったり。寝る前の習慣に取り入れて、ぽかぽかした気持ちでぐっすり眠りましょう。