絵の具で茶色を作る方法|基本の混色からプロのコツまで完全ガイド

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豆知識

「茶色ってどうやって作るの?」
そんな素朴な疑問から始まった、色作りの冒険。絵を描くときに欠かせない茶色は、実はたった1色ではなく、たくさんの色を混ぜて自由に作り出すことができるんです!

この記事では、絵の具を使って理想の茶色を作るための方法やコツを、わかりやすくご紹介します。赤+緑?青+オレンジ?それぞれの組み合わせには意味があり、混ぜる量や順番によって仕上がりもガラッと変わるんです。

子どもも大人も楽しめる色の実験から、絵に使えるリアルなテクニックまで、読むだけで「やってみたい!」と思える情報が満載。自由研究にもぴったりの内容なので、ぜひ一緒に“茶色名人”を目指してみませんか?

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色の仕組みを知ろう!茶色ってどんな色?

茶色はどうやってできるの?

茶色は、赤・青・黄色などの基本の色を混ぜて作ることができる「中間色(ちゅうかんしょく)」のひとつです。特定の単色ではなく、複数の色が混ざることで生まれる色なので、混ぜる色の組み合わせによって明るめの茶色から、こげ茶色、オレンジがかった茶色など、たくさんのバリエーションがあります。

たとえば、赤と緑を混ぜると茶色ができます。これは色のしくみのひとつで、「補色(ほしょく)」という関係にある色同士を混ぜると、色が打ち消し合ってくすんだ色になるためです。赤と緑の場合は、ちょうど打ち消し合って「茶色」に近い色ができるんです。

このように、茶色は「たくさんの色をちょっとずつ混ぜたときにできる落ち着いた色」として理解しておくとよいでしょう。そして、この色の作り方を知っておくと、絵を描くときに自分のイメージにぴったり合った茶色を作れるようになりますよ。

さらに、絵の具の種類(透明水彩やアクリル、ポスターカラーなど)によっても、混ざり方や色の出方に違いがあるため、使う絵の具の特徴も少しずつ知っていくと、もっと自由に色をあやつれるようになります。


色の三原色とは?

色の三原色(さんげんしょく)とは、赤(マゼンタ)・青(シアン)・黄(イエロー)の3色のことをいいます。この3色を混ぜ合わせることで、他のあらゆる色を作ることができるという、とても大事な基本の色なんです。

たとえば、赤と黄色を混ぜればオレンジ、黄色と青を混ぜれば緑、青と赤を混ぜれば紫ができます。そして、これらをさらに混ぜ合わせることで茶色を作ることができます。つまり、三原色を使えば茶色はもちろん、黒や灰色に近い色まで作れるのです。

この三原色のルールは、絵の具だけでなく、印刷や光の世界でも使われています。たとえば、プリンターのインクにもマゼンタ・シアン・イエローがありますよね?それはこの三原色を使ってたくさんの色を表現するためなんです。

色作りのスタートとして、三原色をしっかり覚えておくと、自分だけの色を作るときにとても役立ちます。絵の具で色を作るときは、「この色とこの色で、どんな色ができるかな?」と予想しながらやってみると楽しいですよ!


補色の考え方と茶色の関係

補色(ほしょく)というのは、「色相環(しきそうかん)」という色の輪っかの中で向かい合っている色のことをいいます。たとえば、赤の補色は緑、青の補色はオレンジ、黄色の補色は紫です。

この補色同士を混ぜると、色が打ち消し合って落ち着いたくすんだ色になります。そして、これがちょうど「茶色」に近い色になるのです。たとえば赤と緑を混ぜると、派手な色が打ち消されて、濃いオレンジや茶色っぽい色になります。

これはとても便利な法則で、「どんな色とどんな色を混ぜればくすんだ色=茶色ができるのか」が分かるようになるんです。補色の関係を知っていれば、わざわざ茶色の絵の具を使わなくても、必要な分だけ自分で作れちゃいます。

さらに、補色の知識は、絵を描くときに色同士のバランスを考えるときにも役立ちます。目立たせたいところには補色を使ってコントラストを出す、背景には似た色を使って落ち着かせる、など応用の幅も広がりますよ。


混ぜると濁る?透明度の違いとは

絵の具を混ぜすぎると、なんだか「にごった色」になってしまった経験、ありませんか?これは絵の具の「透明度(とうめいど)」が関係しています。

絵の具には「透明なタイプ」と「不透明なタイプ」があります。たとえば、水彩絵の具は透明なものが多く、アクリル絵の具やポスターカラーは不透明なことが多いです。透明な絵の具は、混ぜても光が通りやすいため、色が重なっても明るく見えることがあります。

でも、不透明な絵の具をたくさん混ぜると、光を通さなくなり、どんよりした色になってしまうのです。特に、赤・青・黄色のような「強い色」を混ぜるときは注意が必要です。ちょっとずつ混ぜながら、様子を見て調整するのが大切です。

また、白や黒を混ぜすぎてもにごりやすくなるので、分量は少しずつ。色を重ねる順番でも見え方が変わるので、できればパレットで試してから使うと、失敗しにくくなりますよ。


絵の具の種類で見え方が変わる理由

同じ色を混ぜたはずなのに、絵の具の種類によって見え方が違うことってありますよね?それは絵の具に使われている「顔料(がんりょう)」や「バインダー(のりの役目の成分)」が違うからです。

たとえば、透明水彩は顔料が水に溶けて透けるように見えるのが特徴です。一方、ポスターカラーは顔料がたっぷり入っていて不透明なので、重ね塗りしてもしっかり色が出ます。

また、アクリル絵の具は乾くと耐水性になり、ツヤ感も出るため、混ぜたときに見える色と、乾いた後に見える色がちょっと違ってくることもあります。

つまり、同じ「赤と青と黄色」で茶色を作っても、使う絵の具の種類によって、仕上がりの色に違いが出るんです。絵の具を変えて比べてみると、おもしろい発見がありますよ!

絵の具で茶色を作る基本の組み合わせ

赤+緑で茶色になる理由

絵の具で茶色を作るときに、もっともポピュラーで覚えやすい組み合わせが「赤+緑」です。一見、赤と緑を混ぜたら「茶色?」と疑問に思うかもしれませんが、これには色の理論的な理由があります。

赤と緑は「補色(ほしょく)」の関係にあります。これは色相環(色の輪っか)で正反対にある色のこと。補色同士を混ぜると、それぞれの色が打ち消し合い、強い色味がなくなって“くすんだ色”が生まれます。そのくすんだ色の代表が「茶色」なんですね。

赤には黄色と青の要素が含まれていて、緑には黄色と青が混ざっています。つまり、赤と緑を混ぜるということは、赤(マゼンタ)+青+黄の3色を混ぜていることになり、結果として全ての原色が少しずつ入った“中間色”=茶色になるというわけです。

ただし、赤や緑の種類によっても仕上がりの茶色が変わります。たとえば、明るい赤(カドミウムレッド)や黄緑(ライムグリーン)などを混ぜれば、明るめの茶色になりますし、深い赤(クリムソンレイク)と暗めの緑(ビリジアン)を混ぜれば、濃いこげ茶色に近くなります。

また、混ぜる割合にもコツがあります。赤が多すぎるとオレンジっぽくなり、緑が多すぎるとくすんだ深緑になってしまうことも。目安としては赤:緑を1:1から始めてみて、少しずつ調整するのがオススメです。

この方法は小学生の図工や中学生の美術の授業でもよく使われていて、補色の関係と混色の原則を学ぶには最適な組み合わせです。色作りに慣れていない人でも、赤と緑を混ぜるだけで簡単に茶色が作れるので、ぜひ試してみてくださいね。


青+オレンジでも作れる!

茶色を作るもう一つのおすすめの組み合わせは「青+オレンジ」です。この組み合わせも、実は補色の関係になっています。色相環で見てみると、青の反対にあるのがオレンジなんですね。

この補色関係にある2色を混ぜることで、やはり色味が打ち消し合い、落ち着いたくすんだ色=茶色になります。青とオレンジを混ぜると、赤と緑の組み合わせに比べて、少し深みのある渋めの茶色になるのが特徴です。

オレンジには赤と黄色が含まれていて、青と混ざることで三原色(赤・黄・青)がすべて入った状態になります。三原色が揃うことで中間色である茶色ができるのは、赤+緑のときと同じ原理です。

青もオレンジも、種類によって色のトーンが変わります。たとえば、明るいスカイブルーとオレンジを混ぜればキャラメルのようなやわらかい茶色になりますし、濃い青(ウルトラマリン)と濃いオレンジ(バーントシェンナなど)を混ぜると、深くて高級感のあるこげ茶色になります。

この組み合わせの良いところは、「少しずつ色を調整しやすい」ところです。特に、青をほんの少しだけ足していくのがポイント。オレンジが強すぎると赤みが出てしまうので、青を加えてバランスを取ると、きれいな茶色になります。

この方法は特に風景画や人物画など、自然な色合いを求める場面で役立ちます。夕焼けの中の木の影や、人物の髪の毛の色を表現したいときなどに重宝しますよ!


黄+紫という意外な組み合わせ

「えっ、黄と紫で茶色?」と思う方も多いかもしれません。でも実はこれも立派な茶色作りのテクニックなんです。黄色と紫も、色相環では補色の関係にあり、混ぜると中間色である茶色に近づいていきます。

黄は明るく、紫は暗めの色。この2色を混ぜると、最初はグレーっぽいくすんだ色になりますが、分量をうまく調整すると落ち着いた茶色になるのです。特に、紫が強めだと重厚感のある茶色に、黄色が強めだとややオレンジがかった明るい茶色になります。

この組み合わせは、普通の茶色よりも少しモダンで深い印象の色を作りたいときにぴったり。たとえば、家具の木の色や、深煎りコーヒーのような色を表現したいときに使いやすいです。

ポイントは、黄をベースにして、紫を少しずつ足していくこと。紫はとても色が強いので、最初からたくさん入れてしまうと、にごった色になりやすいです。透明水彩でやってみると、層のように色が重なって、とても美しい茶色になりますよ。

この組み合わせは、他の方法に飽きたときや、ちょっと違う茶色が欲しいときに、ぜひチャレンジしてみてください。


「黒を足す」は正解?それともNG?

「色が濃くならないから、黒を足してみよう!」――絵の具を使っていると、ついこう思ってしまいますよね。でも、茶色を作るときに黒を混ぜるのは、ちょっと注意が必要です。

黒はとても強い色なので、少し入れただけでも全体のトーンが一気に暗くなります。たとえば、せっかく赤と緑で作ったきれいな茶色に黒を混ぜると、一気に黒っぽいグレーになってしまうこともあるのです。

ただし、使い方によっては黒も役立つことがあります。たとえば、ほんの少しだけ黒を混ぜることで、深みのあるこげ茶色を作ることができます。コーヒーのような暗めの茶色や、影の部分に使う色としてはとても便利です。

ポイントは「本当に少しずつ」。黒は最後の最後の調整用にとっておき、筆の先にちょこっとだけつけるように使うのがコツです。まるで塩を料理に加えるようなイメージですね。

また、「黒の代わりに青や紫を使う」というテクニックもあります。黒よりも色味が豊かで、失敗しにくいため、初心者にはこちらの方がおすすめです。


混ぜ方のコツ:順番と割合の黄金ルール

色を混ぜるとき、うまくいかない原因の多くは「混ぜる順番」と「割合」にあります。茶色を作るときも、この2つを意識するだけで、ぐっと色作りがうまくなるんです。

まず順番について。基本的には「明るい色に暗い色を足す」のが鉄則です。たとえば、黄色に青を少しずつ足すのはOKですが、逆に暗い青に黄色を入れても変化が分かりにくく、すぐに色が濁ってしまいます。

次に割合。茶色は3色以上の色が混ざってできるため、バランスがとても大切です。目安としては「明るい色を多め」「暗い色を少なめ」にすると、調整しやすくなります。だいたい明:中:暗=5:3:2くらいが基準です。

また、混ぜる前にパレットで試すことも忘れずに。直接紙の上で混ぜてしまうと、思った色にならなかったときに修正が難しいので、まずは小さなスペースで試してから使うようにしましょう。

混ぜすぎてしまったときは、一度パレットをふいて、新しく作り直すのも一つの手です。色作りは「失敗しながら覚える」もの。何度もやっているうちに、自分だけの黄金比が見えてきますよ!

シチュエーション別・理想の茶色の作り方

木の幹にぴったりの茶色

木の幹を描くときに必要な茶色は、自然で深みのある色が求められます。ただ「茶色」と言っても、木によって色味が少しずつ違うのがポイントです。たとえば、桜の木は赤みがかった茶色、クヌギの木は灰色がかった茶色、杉の木は黄みのある茶色になります。

基本となる茶色の作り方としては、赤+緑の組み合わせからスタートするのがベストです。これに少しだけ黒を足して、落ち着いた深みのある色に調整していきましょう。黒を使うときはほんの少量にするのがコツです。

また、木の「年輪」や「節」のような細かい部分を描くには、色に少しバリエーションをつけるとよりリアルになります。たとえば、赤っぽい茶色で幹の基本色を塗ったあとに、黄土色(黄色+少し赤)を使ってラインを入れたり、白を混ぜた明るい茶色で光が当たっている部分を表現したりするのも効果的です。

さらに、木の幹には表面に独特の「ざらざら感」があるので、色を完全に混ぜずにパレットで軽く混ぜただけの状態で塗ってみるのもおすすめです。筆を「トントン」とたたくように使って、色にムラを出すと、木らしい自然な質感が表現できます。

自然を描くときは、完璧に均一な色よりも、少しムラがあるほうが“らしさ”が出ます。外に出て本物の木を観察してみて、どんな茶色が近いか考えながら絵の具で再現してみると、色作りの力がぐんと伸びますよ!


髪の毛に合うナチュラルブラウン

人物画を描くときに、髪の毛の色ってとっても大事ですよね。特に茶色い髪は、日本人の肌にも自然になじむ色なので、よく使われます。でも、「ちょうどいいナチュラルブラウン」を作るのって、意外とむずかしい…。

そんなときは、赤+青+黄色の三原色をベースに作ってみましょう。ポイントは「赤を少し多め」にすること。これで温かみのあるブラウンになります。たとえば、赤:黄色:青=3:2:1のような割合からスタートしてみてください。

もう少し落ち着いた感じにしたいときは、そこにほんの少しだけ青や黒を足します。黒は少なめにしないと、色が重くなりすぎて“黒髪”に見えてしまうことがあるので、慎重に調整しましょう。

また、髪の毛には光の反射がありますよね?そのため、明るい部分と暗い部分を分けて塗ることで、より立体感のある仕上がりになります。ベースの茶色を作ったら、そこに白や黄色を加えてハイライト用の色、黒や紫を足して影用の色を別で用意しておくと便利です。

さらに、茶色の種類を使い分けることで、いろんな髪質やヘアスタイルも表現できます。明るいミルクティーブラウンにしたいなら、黄と白を多めに。落ち着いたこげ茶にしたいなら、赤+緑+少量の黒をベースに。

髪の毛はその人の印象を大きく左右するポイント。絵に命を吹き込むためにも、茶色のバリエーションを使いこなして、ナチュラルで素敵な髪色を目指しましょう!


動物(くま・犬など)に使いたい茶色

動物を描くときに欠かせない色、それが「茶色」です。くま、犬、リス、うさぎ、カンガルー…。自然界には茶色い動物がたくさんいますよね。でも、それぞれの動物によって毛の色が微妙に違うため、ちょうどいい茶色を選ぶことが大切なんです。

まず基本としておすすめなのは、赤+緑の組み合わせ。ここに黄色や白を加えて調整することで、くまのような濃い茶色や、柴犬のような明るい茶色まで作り分けることができます。

くまを描く場合は、やや赤みの強い茶色に黒をほんの少し加えると、温かみと重さを持った色になります。毛並みをふんわり描きたいときは、あえて混色を完全にせずに、赤と緑を軽く混ぜた状態で塗って、筆のタッチで「ふわふわ感」を出すとリアルです。

犬の場合は、犬種によっても色がさまざま。ダックスフンドやチワワの茶色は赤みが強いので、赤多め+黄色+少量の緑で明るいブラウンに。ラブラドールのような濃い毛色なら、黒を加えて深みのある色に仕上げましょう。

また、光があたる部分は少し白を混ぜて、影の部分には青や紫を少し足すと、毛並みに立体感が生まれます。毛の流れに合わせて筆を動かすと、より自然な印象になりますよ。

動物を描くときは、かわいらしさだけでなく「毛の質感」「色の微妙な違い」にも注目すると、絵のクオリティがぐんと上がります。いろんな茶色を試して、自分だけの動物カラーを見つけてみてくださいね。


食べ物に見える美味しそうな茶色

美味しそうに見える茶色を作るのは、意外とむずかしいけれどとっても楽しい挑戦です。パンの焼き目、クッキー、ハンバーグ、カレー…。どれも「茶色」だけど、よく見ると少しずつ色味が違いますよね。

食べ物を描くときに大事なのは、「焼き色」や「とろみ」など、質感を表現すること。そのためには、赤+黄+青をベースにして、少し黄色やオレンジを多めにすると、温かくて美味しそうな茶色ができます。

たとえば、パンの焼き目なら、黄色多め+赤+ほんの少し青で、ふわっとした香ばしい色合いに。クッキーなら、そこに少し白を混ぜて、明るい小麦色にすると◎。ハンバーグのような濃い焼き色には、黒や紫を少し加えて深みを出すといいですね。

食べ物に見える茶色は、あまり濁らせず「ツヤ感」や「光の反射」を意識するとリアルになります。乾いた後にハイライト部分を白で足したり、にじみを利用してグラデーションを作ったりするのもおすすめです。

また、食べ物には「見た目のおいしさ」がとても大事。絵でもそれを表現できるよう、茶色に少しオレンジや赤みを加えて“焼きたて感”を演出することも意識してみましょう!


絵本風・やわらかい茶色の表現

絵本のイラストのような、やわらかくてあたたかみのある茶色を作るには、「色の混ぜすぎ」を避けて、シンプルな組み合わせと淡いトーンを意識するのがポイントです。

基本は赤+黄色+少量の青でOKですが、そこに「白」を多めに混ぜることで、明るくてミルキーな茶色が生まれます。特に透明水彩では、水を多めに使って色を薄めることで、ふんわりした雰囲気になりますよ。

たとえば、くまのぬいぐるみや木のおもちゃなど、やさしい印象のものを描くときには、この「絵本風ブラウン」がぴったりです。色の境界をぼかしてあげると、さらにやわらかい印象になります。

オレンジをベースにして、白を加えるのも◎。赤ちゃん向けの絵本や、かわいい動物のイラストに使うと、優しい雰囲気を演出できます。輪郭線も濃い色ではなく、茶色より少し濃い線で描くと、全体の統一感もアップします。

このタイプの茶色は、目に優しく、見る人に安心感を与えてくれます。特に子ども向けの作品には最適です。かわいさややさしさを出したいときは、ぜひ取り入れてみてくださいね。

失敗しないための色作りのポイント

くすみすぎた!どうリカバリーする?

絵の具で色を混ぜていると、「あれ?思ったよりくすんじゃった…」ということがありますよね。せっかく作った茶色が濁ってしまったとき、「もう一度やり直すしかない」と思いがちですが、実はリカバリーできる方法もあるんです!

まず、くすみすぎた原因を考えてみましょう。多くの場合、暗い色(特に黒や青)を入れすぎたことが原因です。また、色を何色も混ぜすぎると、それぞれの色が干渉しあって、グレーっぽくくすんだ色になってしまうんです。

そんなときのリカバリー方法のひとつが、明るい色を少しずつ足していくこと。おすすめは「黄色」か「オレンジ」です。これらの色を少しずつ混ぜることで、茶色に温かみが戻り、自然な色合いに近づいていきます。

もうひとつの方法は、「白を混ぜてトーンを明るくする」こと。白を入れると色が薄くなり、くすみ感がやわらぎます。ただし、白を入れすぎるとベージュや肌色に近くなってしまうこともあるので、こちらも少しずつ加えるのがポイントです。

また、リカバリーが難しいと感じたら、思いきって「新しく作り直す」という選択肢もアリです。混色が進んでしまうと、パレットの中で色がごちゃごちゃになりやすく、結局また失敗してしまうこともあります。そんなときは、一度パレットをきれいにして、最初から作り直した方が早くてキレイに仕上がりますよ。

色作りは「失敗しても学べる」楽しい作業です。たくさん試して、少しずつ理想の茶色に近づけるようにしていきましょう!


茶色が黒っぽくなる原因

「茶色を作るつもりが、なんだか黒っぽい…」
こんな経験、ありませんか?思い描いていた茶色よりも暗く、濁ってしまった原因は、いくつか考えられます。

まず一番多いのは、黒の入れすぎです。黒は色味を落ち着かせたり、深みを出したりするのに便利ですが、ほんの少し入れただけで色がガラッと変わるほど強い色です。絵の具の中では「色のブレーキ役」とも言えますが、使いすぎると一気に真っ黒に近づいてしまいます。

もうひとつの原因は、三原色を同じくらいの量で混ぜすぎること。赤・青・黄色を均等に混ぜると、「黒に近い灰色」になることがあります。これは、色が打ち消し合って明るさを失ってしまうからです。茶色を作るときは、必ずどこかの色(たとえば赤や黄色)を“多め”にするようにしましょう。

また、青を多く混ぜすぎても、黒っぽい印象になりがちです。青には暗く沈んだトーンがあり、混ぜる量によって全体の雰囲気がかなり変わります。特に「こげ茶色」を作るときには重宝しますが、やわらかい茶色が欲しいときには逆効果になってしまうことも。

解決法としては、黄色やオレンジを足して明るさを出すことです。特に「茶色だけど温かみがほしい」場合には、黄色がとても効果的。明るさを足すことで、黒っぽさが軽減され、自然なブラウンになります。

色作りはほんの少しの違いで印象が変わります。失敗したときこそ、新しい学びのチャンス!ちょっとした加減を覚えて、色の達人を目指しましょう。


明るい茶色、暗い茶色の調整方法

「もっと明るい茶色にしたい」「もっと深いこげ茶色を作りたい」――そんなときに使えるのが明暗の調整テクニックです。茶色はもともと中間色なので、そこから明るくしたり暗くしたりすることで、たくさんのバリエーションが作れます。

まず、**明るい茶色(ライトブラウン)**を作りたい場合。これは、ベースとなる茶色に「黄色」や「白」を加えることで実現できます。黄色を足せば温かみのある色に、白を足せばミルキーで優しい印象の色になります。特に絵本風のやわらかい雰囲気や、クッキーやパンなどの焼き色には最適です。

一方、**暗い茶色(ダークブラウン、こげ茶色)**にしたい場合は、「青」や「黒」「紫」などの濃い色を少しずつ加えるのがポイント。ここで気をつけたいのは、「入れすぎない」こと。青や黒をほんのちょっとずつ足すだけで、ぐっと引き締まった色合いになります。

また、暗くしすぎてしまったときは、再び黄色やオレンジを混ぜて、色味のバランスをとると◎。絵を描くときは、光が当たる部分に明るい茶色、影の部分に暗い茶色を使い分けると、立体感が生まれてリアルな仕上がりになります。

明るさの調整は、感覚でやってしまいがちですが、少しずつ調整するクセをつけると、失敗も減って上達も早くなりますよ!


紙によって見え方が変わる?

色作りの面白いところの一つが、「同じ色でも、塗る素材によって見え方が変わる」ということです。特に紙の場合、その種類や質感によって、茶色の印象がまったく違って見えることもあるんです。

たとえば、画用紙に塗ると、絵の具が紙にすっと染み込み、色が少しだけ沈んで見えることがあります。一方、ケント紙やコート紙のようにツルツルした紙では、絵の具が表面にのって乾くため、より鮮やかに見えることが多いです。

水彩紙では、紙の凹凸があるため、絵の具が凹みに溜まって独特のにじみやグラデーションが出ます。この効果を活かせば、木の幹や毛並みなどを自然に表現できるのです。

さらに、紙の色も大きな影響を与えます。白い紙なら色がそのまま出やすいですが、ベージュやクラフト紙など色付きの紙では、茶色がより温かみのある印象になったり、逆に沈んで見えることも。

つまり、絵の具で作った茶色は、紙との相性も考えることで、さらに表現力が広がります。作品づくりの前に、使う紙にちょっと試し塗りをしてみると、思いがけない発見があるかもしれませんよ。


パレット上での混色とキャンバス上での違い

絵の具を混ぜるとき、多くの人がパレットで色を作ってから塗りますよね。でも、実はパレットで混ぜた色と、キャンバスや紙に塗ったときでは、仕上がりが変わることがあるんです。

なぜかというと、パレット上では「完全に混ざった色」ができるのに対して、紙の上では「混ぜながら塗る」ことで色がまだらに出たり、にじみができたりするからです。

たとえば、赤と緑をパレットで混ぜると均一な茶色ができますが、紙の上で重ね塗りした場合は、赤っぽいところと緑っぽいところが混在し、自然なムラや風合いが生まれます。これは木の表面や毛並みなどを表現するには、とても効果的です。

また、パレットではよく見えていた色が、紙に塗ると少し暗く感じることも。これは乾燥することで色が沈んで見える「乾きの変化」や、紙の吸収率によるものです。

ポイントは、「必ず試し塗りをしてみる」こと。パレットで理想の色ができたら、紙のすみっこに少し塗ってみて、乾いたときの色や、ほかの色とのなじみを確認してみましょう。

絵の具の性質や紙の違いを理解していれば、より思い通りの茶色を作ることができますよ!

小学生でもできる!茶色作りの自由研究にも使える実験

おうちでできる!色の三原色実験

色の不思議を体験するには、実際に自分で絵の具を使って試してみるのが一番!特に、赤・青・黄色の「三原色(さんげんしょく)」を使った色の実験は、小学生の自由研究にもぴったりのテーマです。

まずは準備するもの。必要なのは、赤・青・黄色の絵の具、パレット、水入れ、筆、そして白い紙(画用紙や水彩紙がおすすめ)です。三原色は、できれば「マゼンタ(赤系)」「シアン(青系)」「イエロー(黄系)」を使うと色の変化がわかりやすくなります。

実験のスタートは、2色ずつ混ぜてみるところから。赤+青=紫、赤+黄=オレンジ、青+黄=緑。この3つを混ぜ合わせると、なんと茶色っぽい色ができるんです。これは、三原色がそろったときに「中間色」になり、くすんだ色になるからなんです。

ここでポイントなのは、混ぜる量を変えると色も変わるということ。赤が多いと赤茶っぽく、青が多いと黒っぽく、黄色が多いと黄土色っぽくなります。どの割合で混ぜるとどんな茶色になるかを記録しておくと、立派な自由研究になりますよ!

また、乾いたときと濡れているときの色の違いにも注目してみてください。絵の具は乾くと少し色が変わることがあるので、時間をおいて比較するのも良い実験になります。

最後に、実験のまとめとして、自分で作った茶色の名前を考えてみるのも楽しいですよ。たとえば「チョコブラウン」「くま色」「おひさま茶色」など、自分だけのネーミングで作品に命を吹き込みましょう!


いろんな茶色を作って並べてみよう

色の面白さは、「同じ“茶色”でも、たくさんのバリエーションがある」ことです。これを体験できるのが、「茶色の見本帳」を作る実験です。いろんな色を少しずつ混ぜて、それぞれの茶色を紙に並べていくと、色の幅広さにきっと驚きますよ!

準備するものは、赤・青・黄の三原色と、黒・白もあると調整がしやすくなります。紙はできればA4以上の大きめのサイズを使い、区切り線を引いて表のように並べていきましょう。たとえば、こんな形式で並べると分かりやすくなります:

組み合わせ 色の名前 比率(目安) メモ(印象)
赤+緑 チョコ茶色 赤2:緑1 落ち着いた色
青+オレンジ 焼きこげ茶 青1:オレンジ2 少し渋い
黄+紫 やわらかブラウン 黄3:紫1 優しい色合い
赤+青+黄 ベーシック茶色 各1 標準的な茶色

色を塗るときは、できるだけ同じ量で同じ場所に塗るようにすると、比較がしやすくなります。色を混ぜるごとに、どんな茶色になったかをノートにメモしておくと、あとで見返したときに「どの組み合わせがよかったか」がすぐ分かります。

この実験は、色の性質や混色の法則を学べるだけでなく、「自分で色をコントロールする力」も身につく練習になります。自由研究として提出する場合も、見た目がカラフルで楽しく、先生にも喜ばれやすいですよ!


自分だけの「オリジナル茶色」を作って名前をつけよう

茶色をたくさん作れるようになってきたら、次はもっと楽しいチャレンジ!それは「自分だけの茶色を作って、名前をつける」というアート的な遊びです。

この実験では、ただ茶色を作るだけでなく、「何をイメージして作ったか」「どんな場面で使えそうか」まで考えてみましょう。たとえば、ちょっとミルクが入ったような明るい茶色を作ったら「カフェラテ色」、赤みの強い濃い茶色を作ったら「焼きたてパン色」、黄みのある茶色なら「秋の落ち葉色」など、自由に名付けてみてください。

色を作るときは、まずベースとなる茶色(赤+青+黄)を作り、そこから少しずつ色を足していく方法がおすすめです。白で明るさを調整したり、黒で深みを出したりしながら、自分のイメージに近づけていきます。

完成したら、スケッチブックや画用紙にその色を塗って、下に名前を書いていきましょう。もし可能であれば、その色でイラストを描いたり、風景の一部を塗ったりして、「この茶色はここで使うとピッタリ!」という提案を入れると、さらに自由研究っぽさがアップします。

この活動は、創造力を育てるだけでなく、色に対する感性も高めてくれます。お友だちや家族と一緒に、お互いに名前をつけ合って見せ合うのも楽しいですよ!


絵の具だけじゃない!色鉛筆・クレヨンで茶色を作る方法

絵の具がなくても、色鉛筆やクレヨンを使って茶色を作ることもできます!この実験では、いろんな画材で「混色」の体験をしてみましょう。

色鉛筆やクレヨンは、絵の具のように混ぜて色を作ることはできませんが、「重ね塗り」をすることで、新しい色を表現することができます。たとえば、黄色の上から赤を塗るとオレンジ、オレンジの上から青をうすく塗れば、深みのある茶色っぽい色に変化します。

特に、色鉛筆は重ねる力加減がポイント。軽く塗ることで下の色が見え、強く塗ると上の色が目立つため、どのくらい重ねるかで茶色の雰囲気が変わります。

クレヨンは、力強く塗ると混ざりにくいですが、色と色を交互に塗るようにしたり、指でこすってぼかしたりすると、混色の効果を出すことができます。色鉛筆よりもふんわりした印象になります。

また、同じ紙に絵の具とクレヨン、色鉛筆を使って茶色を比べてみると、画材ごとの色の見え方の違いも分かって、とてもおもしろいですよ!

画材ごとの特徴を知ることで、どんな表現にどの道具が向いているかが見えてきます。これは将来、もっと絵を描くときにも必ず役立つスキルになりますよ!


色作りから始まるアート作品アイデア集

茶色を作れるようになったら、次は「その茶色で何を描くか?」を考えると、もっと楽しくなります!ここでは、茶色をテーマにしたアート作品のアイデアをいくつか紹介します。

  1. 「茶色のどうぶつ園」ポスターを作ろう!
     いろんな茶色で、くま、さる、しか、きつねなど、茶色い動物を描いてみましょう。背景に緑や青を使うと、茶色がより引き立ちます。

  2. 「おいしそうなパン屋さん」の絵
     いろんな茶色を使って、クロワッサン、メロンパン、食パンなどを並べたパン屋さんの絵を描くと、見てるだけでお腹が空いちゃうかも?

  3. 「木の四季」シリーズ
     同じ木でも、春夏秋冬で色が変わります。春は明るい茶色、夏は濃い茶色、秋は赤みがかった茶色、冬は灰色が混ざった木肌。1枚ずつ描いて並べても楽しいです。

  4. 「自分だけの茶色キャラクター」
     茶色を使ったオリジナルキャラクターを作ってみましょう。たとえば、茶色いくまの「もぐもぐくん」とか、茶色のロボット「チャロボ」など、自由に発想してOK!

  5. 「茶色の色見本図鑑」
     今まで作った茶色をぜんぶ並べて、色の名前や作り方を一冊の図鑑にまとめましょう。自由研究としても最高の仕上がりになります。

このように、色作りからどんどんアートの世界が広がっていきます。自分の色、自分のアイデア、自分の作品を大切に、思いっきり楽しんでみてくださいね!

📝まとめ

茶色は、一見すると地味な色に思われがちですが、実はとても奥が深く、混ぜる色の組み合わせや分量によって無限のバリエーションを作り出せる魅力的な色です。この記事では、茶色を絵の具で作るための基本的な仕組みから、シチュエーション別の活用方法、失敗しないためのコツ、そして自由研究にも使える楽しい実験までを、わかりやすく丁寧に解説しました。

茶色を作るコツは、「色の理論を理解すること」と「実際に混ぜて試してみること」。特に三原色や補色の関係を知っておくと、自分だけのオリジナルカラーが自由自在に生み出せるようになります。

さらに、茶色は動物や食べ物、木、髪の毛など、私たちの身の回りの「自然でやさしいもの」を表現するのに欠かせない色です。だからこそ、少しこだわって理想の茶色を作れるようになると、作品の完成度がグッとアップします。

子どもから大人まで楽しめるこの「茶色作りの旅」を、ぜひ皆さんも実践して、色の奥深さとおもしろさを体感してみてくださいね!

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